この週末、中之島の国立国際美術館で開催されている草間彌生の展覧会「草間彌生 永遠の永遠の永遠」に行ってきました。草間彌生の展覧会に行くのは初めてです。
行く前に公式サイトをチェックすると、割引引換券があったのでプリントアウト。
梅田から中之島までは徒歩約20分。渡辺橋を渡ると、この展覧会の主催者である朝日新聞社大阪本社のビルが見えてきます。壁が白地の赤の水玉で彩られ、いやがおうにも気分が盛り上がってきます。ちなみに、このビル北東角のショーウィンドウには、赤の水玉を貼ったマネキン人形が飾ってあるそうです。時間がある方はそちらもチェックしてみてください。
そして渡辺橋を渡る手前には、堂島ロールで有名なモンシュシュがあります。このモンシュシュが本展とコラボして作られたのがこの草間ロール。
苺と生クリームを水玉のふわふわ生地で巻いたロールケーキ。これは気になる!と思って寄ってみたものの、見事に売り切れ。土曜の昼の3時半頃だったので、当然かもしれません。欲しい人は要予約で。
朝日新聞社大阪本社に壁に貼られていた本展のポスター。なかなかインパクトがありますね。
本当であれば、リーガロイヤルホテル大阪で作品の一部が展示されているということでそちらにも寄りたかったのですが、これまた時間がなかったのでスルー。
(via リーガロイヤルホテル|国立国際美術館「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展 開催記念フェア)
開催記念フェアでリーガロイヤルホテル内のレストランやカフェでこんなのが食べられるそうです。美味しそ…う?えーと…王蟲に見えるのは気のせいですかね。気のせいですね…。
国立国際美術館は大阪市立科学館と同じ敷地内にあります。
実はこの国立国際美術館、もともとは吹田市にあったそう。大阪万博の時に作られた「万国博美術館」が、万博終了後再利用され「国立国際美術館」として開館。そのうち老朽化などの理由で、こちらの中之島に移転したんだとか。
建物の外にも、こんな水玉のオブジェが。たくさんの人が写真を撮ったり触れたりしていました。
知らずにきた人も、この不思議な水玉オブジェで興味を持って美術館に入ってしまう、ということもありそうです。
美術館の自動ドアさえも水玉。
この美術館は展示室やミュージアムショップもすべて地下におさめているので、入ってすぐにエスカレーターで地下へと降りていくのですが…
そこにも水玉のバルーンが天井に設置されていたり、先ほどのような水玉オブジェがホールにあったりと楽しい仕掛けがされていました。
そのオブジェをよく見てみると、その一つに、草間さん描いたイラストが。
今回の展覧会にはこういう細い線のモノクロームの作品がいくつも展示されています。
地下二階でチケットを購入。割引チケットで100円引きになるので、一人1400円→1300円。大学生や高校生はもっと安くなります。
そして同じ地下二階に、草間さんといえばこれ!というぐらい有名な「大いなる巨大な南瓜」も。この彫刻作品も撮影可能なのにはびっくりしました。そして、やたらこの南瓜のへた部分を撮ってる人が多かった!
二階は常設展示なので、さらにエスカレーターで地下三階へと降りていきます。
最初に写真撮影と注意事項についての但し書きが。原則だめですが、カメラマークのある三箇所は撮影が可能です。たいていこういう展覧会はすべて撮影が駄目なので、嬉しいですね。
こちらが導入部。
導入部を過ぎて最初は、線の細いモノクロームだけの世界「愛はとこしえ」です。草間彌生さんといえば、あの派手な色使いと水玉のイメージしかなかったのですが、その既成観念を打ち砕く作品群。
圧倒され、恐ろしかった。幻覚の世界に迷いこんだような気持ちになって、正直夢に見そう、と…。
そこを過ぎると今度はさきほどの作品に色づけされた作品が登場します。これが、先程とは全然印象が違うんです。不思議ですね、同じ絵なのに怖くない。むしろ…。。
作品のタイトルと作品を照らしあわせて、「あぁ、なるほど」と思うものもあれば「え?!」となるものもあり、見ていて本当に飽きませんでした。
そして中盤のチューリップの部屋。こちらでちょっと一息。この部屋も撮影が可能です。
そして、新作ポートレイト、魂の灯、映像作品と続いていきます。魂の灯はもともと水が使われていたそうなんですが、なにかトラブルがあったのか、水はありませんでした。
ゆらゆらとした水玉の灯とガラスで、自分が立っているのがどこなのか、ここは現実なのか、それとも幻なのか、生きているのか、死んでいるのか…、閉じ込められた空間の中で。
最後の映像作品は、草間さんが実際に作品を書く様子が収められています。15分程度なのでこれはぜひ見てください。彼女は今年83歳ですが、今でも精力的に絵を書き続けています。小さい頃から幻覚を見ていたという彼女は、現在は精神病院に拠点をおいて創作活動をしているそう。
この映像作品の中で彼女が「絵がなければとっくに自殺していた」という一言は強烈でした。
ミュージアムショップで購入したレターセットとハガキ。
草間彌生 永遠の永遠の永遠の大阪での開催は4/7まで。開館時間は10:00-17:00(金曜は19:00)です。
この後、埼玉、松本、新潟を巡回するようなので、お近くの方は足を運んでみてください。
[ブログ更新] sorarium – 入場者5万人を達成した草間彌生展「永遠の永遠の永遠」@国立国際美術館を見に行ってきました(中之島) http://t.co/nNaue84A