うちのお婆ちゃんが毎年作ってくれる梅干は天下一品。お婆ちゃんの梅干を食べると、売ってる梅干(特にコンビニ弁当やご飯やで出てくる)が変に甘くて全然美味しくないことに気づきます。
特に海外旅行から帰ってきて、この梅干を食べるとご飯がすすむすすむ!もうこれだけでご飯一膳いけます。
相方も私と結婚してお婆ちゃんの梅干を食べてからこの梅干のとりこ。お願いだから作り方を聞いておいてー!ちゃんと継承してー!とうるさいのです(笑)
一ヶ月じっくりと熟成させ、自然にでた梅酢と、赤紫蘇でもみこんだ自然の梅干は、やわらかくて酸っぱくて大粒で、とにかく美味しい。何十年もずっと、毎年家族のために作り続けてくれていたのですが、さすがにもう年だからしんどい、と言われたので、今年から姉と私が作り方を聞きながら一緒に作ってみました。
目次
材料(4家族分)
- 和歌山の南高梅 15kg(6月初めには購入しておく。大粒で綺麗なもの)
- 赤穂の天塩 2〜3kg
- 焼酎 適量
用意するもの
- ざる
- 長楊枝
- 清潔なふきん
- 漬物樽
- 漬物用のふた
- 漬物石
作り方
梅のへたをとる
今回、買ったのが遅くてお店には宮崎の南高梅しかなかったためちょっと小粒で若干熟しすぎてる梅しかありませんでした。通常であれば、6月の初めには和歌山の南高梅を購入します。
青々とした大粒の南高梅がおすすめ。少し黄色くなって熟すまで待ちます。
熟したら、全てのへたをとり、腐っているものなどをよりわけます。
↑ これが梅のへた。
↑ 長楊枝をつっこんでほじくると、簡単にとれます。
↑ へたをとった後。
↑ 我家の場合、一気に作って完成したら、両親分、姉の家族、兄の家族、私のところ、とそれぞれ4家族に果実瓶にいれて分けられます。なので毎年作る量も大量!
15kg分のへたとりは大変。。(実は今年は小粒で熟しすぎていたため、例年よりカサが少ない仕上がりに。これでは足りないということで、さらに後で5kg追加しました。つまり合計20kg)
水洗いする
大きな漬物樽にいれたら、軽く水洗いをします。
この後、一晩水につけてあくをとるのですが、あまり長時間つけない方がいいとのこと。夜の9時ぐらい〜次の日の朝ぐらいまで水につけるので、それまではざるにあけて陰干ししておきます。
一晩水につけてあくをとる
これが一晩水につけた後。うーん。。いつもはこんなに色が変色することはないそう。どうやら今年の梅自体が熟しすぎてた様子。それに小粒すぎだから、梅干にしたら、種ばっかりになってしまう。もっと早く買ってこんとあかん、それに一年間食べるもんやからいいものを買ってこんとあかんよ、と叱られることに。
いつもは母がちゃんと用意するのですが、今年は入院でバタバタして、買うのが遅くなってバーゲン品しか残ってなかったのが悪かったようです。これは反省点ですね。
梅と塩の黄金比率は「一升の梅につきニ合の塩」
梅の量と塩の塩梅を決めるため、おばあちゃんがとりだしたのは…升!
これは五合升(ごごうます)です。
これに梅をちょっと盛るぐらいに入れます。
これぐらい。五合升で梅をはかっていくと、ちょうど20杯。10合=一升(いっしょう)です。つまり10升でした。
一升の梅につきニ合の塩
というのがお婆ちゃんの黄金レシピの塩梅なんだそう。しかし、これで孫である姉も私も手伝ってくれた相方も混乱w 五合?一升?ニ号?いつも慣れてない単位が飛び交い、逆にお婆ちゃんはキロじゃわからん、と(笑)
↑ これが一合枡です。さっきの五合升よりかなり小さい升です。
↑ 塩は赤穂の天塩を使います。ここでけちって安い塩を使うと、とげとげした味になるので、美味しい塩を選ぶこと。
↑ 一合枡にすり切りで塩を計っていきます。「一升の梅につきニ合の塩」なので、梅が10升だったから、塩は20合、つまり20杯です。(だいたい2.5kg強ぐらい)
焼酎で漬物樽と梅を消毒!
梅を漬物樽に入れる前に、焼酎で消毒します。これをしないと、梅がカビる可能性も…。清潔なふきんを焼酎で濡らし、樽の中を綺麗にふきます。
同じように焼酎で濡らした布巾で梅をふいて、樽の中へ。(でも大量の場合は面倒ですよね。こういう場合は、新しくて綺麗なビニール袋に梅を入れて、そこへ焼酎を適量ふりかけます。そして袋をふりふりするだけ。これならあっという間にできて簡単)
梅と塩を半分ずつ漬けていく
↑ まず、梅を半分いれたら、塩を半分。
↑ その上に、残りの梅を半分いれて、最後に残りの塩をまんべんなくかけます。塩加減はお好みで。少し多めにしてもいいぐらいです。
漬物石をのっける
↑ 蓋をおいて、漬物石をのっければ完成。これに大きなビニール袋をかぶせておけばゴミや虫も入りません。これで一ヶ月ぐらい漬けておくと、梅から水が出てきて、梅酢になります。
梅酢に梅が浮いてきたら、三日間ざるにのせて天日干しをして、さらに赤紫蘇をもみこめば完成ですが、それはまた一ヶ月後続きを書くので詳細はその時に。
やってることは非常にシンプルですが、時間がかかります。でもこのおかげで一年間、私たちが美味しい梅干を食べられるんですよね。感謝。
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