築90年の京町家を改装「佛沙羅館」でタイ料理(木屋町)

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 町家が好きだ。

 私は小さい頃、祖母の家で育ったのでああいう昔ながらの家に行くと、落ち着かずにはおられない。祖母の家はおそらく築100年は経過しているいわゆる田の字の家。すべての部屋が「田」のように建具(ふすまなど)で区切られている、そんな家で、土間があり、炊事場はキッチン、ではなくいったん土間へと降りなければいけなかったのだ。わかりやすい例でいうと、「となりのトトロ」でメイたちが住んでいたような家だね。さすがにそれでは不便なので数年前、少しだけ改装したけれど。 

 この日は、少し辛い物が食べたいね、ということで、書店をふらついていた時に京都おさそい晩ごはん (らくたび文庫 No. 18)を見て、あぁ、ここからそんなに遠くもないし、このタイ料理屋さんに行きましょうと、京町屋を改装したタイ料理店「佛沙羅館」(ぶっさらかん)へ。名前の由来は、聖なる色イエローサファイアを意味するタイ語ブッサラカムからとられたそう。

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タイ料理 佛沙羅館の公式サイトから引用すると…

90年前、お茶屋だった当時の情緒を残す町家に、タイの調度品が調和する。デザイナー辻村久信氏により設計された店内を、店名の由来となった黄色の和紙の照明や光壁がはんなりと照らし出し、独自の空間をつくり出している。

 デザイナー辻村久信氏(→公式サイト:TDO + moonbalance 彼の他の作品は左メニューの「Japanese」をクリック)は1961年生まれの京都出身デザイナー、現在は京都造形大の特任教授でもあるようです。彼の手がけた物件が京都にはたくさんあって、その中でも一番よく知られているのは「SOU SOU」でしょうね、やっぱり。SOU SOU東京店も彼のようです。家具なども手がけておられてて、JDNで、彼も入っている京都の建築家やデザイナーズ集団WA-Qu(和空)の「インテリア・ライフスタイル展」で出展した「Disney + WA-Qu」の模様が見られます。

 って、私が書いてるとどんどん枝葉がつきすぎて記事が長くなってしまうのだけれど、本題はここから。(笑)


 木屋町を下がっていき、いつも床に行く「月彩」を過ぎて(そういえば、今年もぎりぎり行きましたが、今年は写真をすっかり撮らずに忘れてました。何しろ月彩に行った後、grand-barで朝まで飲んだので)、そのまま高辻までずーっと歩いていきます。

そうするとこんな看板が。

↓看板

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↓路地の奥へと誘う灯りがてんてんと…

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↓象の牙?

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少し入りにくい雰囲気もするけれど、のれんをくぐり入ってみると、さぁ、どうぞと案内してもらったのは、カウンター席。実はここ、納涼床もしていてそれは9月末までなんですけど、タイ料理で納涼床というのも悪くないかもね。

↓カウンター席。目の前には大きな象。やっぱり象か!タイだものね。手書きで落書きしたみたいな絵で面白い。

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↓シンハービール。タイのビールなんだって。私はビールが飲めないから、どんな味だったのかはよくしらない。

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↓しばらく飲んでいたら、オーナーらしき女性がこの日いた人たちに、これを配っていた。どうやらシンハービールのノベルティらしい。(笑)プラスチックの栓抜き、兼、キーホルダー。一緒にいた人が愉快そうに早速自分のキーをつけていた。ははは。

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↓チリソースの炒め物(エビ)。私たちが想像する中華のエビチリとは違う。少し辛目なんだけれど、これはこれで美味しい。野菜もたっぷり。ちなみにここは京野菜を使ったタイの宮廷料理なのだそうですよ。

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↓トムヤムクン。タイ料理といえば、これを頼まなくては始まらない、というぐらい私が好きなスープ。たくさんの香辛料とスパイスが入り交じって、本当に美味しいスープだった。複雑な味わい。辛さは言えば調節してもらえます。

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↓バジルを使った炒め物を添えたごはん(豚)

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宮廷料理はわりと辛さ控えめでマイルドに仕上げる料理なのだそうけれど、すごく食べやすくて、それでいてスパイスもしっかりきいてとても美味しいタイ料理でした。四条河原町界隈でタイ料理が食べたくなった時は、今後はここにいくことにしよう。

【関連サイト】
タイ料理 佛沙羅館(オフィシャルサイト)
ぐるなび – 京町家でタイ料理 佛沙羅館
レストランの紹介: タイ料理 仏沙羅館 (ぶっさらかん)
大阪グルメ倶楽部 仏沙羅館(ぶっさらかん) 京都木屋町(→トイレに鍵がかからないと書いてありましたが、かかりましたよ。2002年の記事なので、その後改装されたのかもしれません。玄関は自動ドアじゃなかったような…???あいてたかな。うろおぼえ。)

タイ料理 佛沙羅館(オフィシャルサイト)
京都府京都市下京区木屋町通松原上ル美濃屋町173-1 (木屋町通高辻東入ル)
Tel. 075-361-4535
ランチ 月・火・木~日 11:30~14:00(L.O.)
ディナー 月・火・木~日 17:00~22:00(L.O.)
水曜定休


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