京都下鴨納涼古本市2005

前日に買った「でっか字まっぷ　京都」を携えて、朝８時過ぎ車に乗り込む。一路京都へ。下鴨神社、糺の杜をめざして。

　お盆中だし混んでいるかと思い少し早めに出たのですが、湖岸がわりとのんびりしたペースの車の流れだったので思っていた以上に時間がかかってしまい、結局着いたのは約束の５分前。ちょうどいい時間。

　前日に予習はしておいたのですが、いかんせん方向感覚に問題があることにはかわりなく、地図を見ながらの運転でした。しかし、地図があるとなんと便利なことだろう！私の脳内では、京都のスポット、スポットは白い地図の上にまばらに「点」として存在していました。地図の断片がちらばっている感じ。あるいは、ページとページの間に次にどこのページを見るべきか、どのページがつながっているのかを示す数字がなかったのです。それが、綺麗にルートが書き込まれていく感じがとても気持ちよかった。

　しばらく入口に立って待つ。蝉のシャワーがふりそそぐ夏の社の前で。　

　２時間程それぞれ物色して、私が手に入れたのは以下の四冊。さすがに次の日が最終日ということもあって、思った程いいものはなかったけれど、それは仕方ない。それにしても、やはりこの世界遺産である下鴨神社のそば、鬱蒼と茂った杜で、蝉の声が響き渡る中に古びた本ばかりが並べられているのを見ると、どことなく懐かしい感じがしてしてくらりとする。

そろそろ引き上げようとか、と杜を出る頃、ぽつり、ぽつりと降り出した雨を肌に感じる。降ってきたな、と思った瞬間に突然の、あまりに劇的な叩きつけるような雨！ざぁざぁざぁ！信じられないと呆気にとられつつ慌てて車に走りながら笑えて仕方なかった。なんなんだ、これは。やれやれ。ひどすぎる！ずぶ濡れだ。（笑）５分もたたないうちに、さっさとやんでしまって、図ったようなタイミングだった。