お腹もいっぱいになったところで、坂出市からすぐ隣の丸亀市に移動。
ずっと行きたいと思っていた丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)と、その中に入っているbluemarkプロデュースのカフェレスト「MIMOCA」がお目当てです。
駐車場はないので、すぐ近くにある丸亀駅前駐車場に停めます。ここだと、入庫開始から1時間以内無料で、その後30分毎100円なので、ゆっくり美術館を見られますし。
設計は東山魁夷せとうち美術館やニューヨーク近代美術館新館なども手がけた世界的な建築家谷口吉生氏。この美術館は公共建築百選にも選ばれています。
ロゴマークやロゴも現代美術館にぴったりなモダンでユニーク。
美術館正面には、猪熊弦一郎による壁画。この直線的で落書きのような動物たちが出迎えてくれるのですが、とても印象に残る絵です。
美術館のパンフレットにも使用されています。ちなみの、今シーズン秋のSally Scottのカタログ「nikukyu」は、ここ猪熊弦一郎現代美術館でのファッションフォト。ぜひチェックを。
そして、このMIMOCAは、香川県の瀬戸内海沿岸に集まる美術館ネットワーク | 瀬戸内アートネットワークに参加しているので、入館するとこの「旅の美術館手帖」がもらえます。おそらく、サイトもこの手帖もbluemarkの手によるものっぽい。
参加している、金刀比羅宮、ベネッセアートサイト直島、香川県立東山魁夷せとうち美術館、香川県立ミュージアム、高松市美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館をまわってスタンプを集めると、2館目からは割引が受けられるという特典と、スタンプに応じてプレゼントが抽選で当たります。
ベネッセアートサイト直島年間フリーパスなどが当たるのですが、個人的にはそれよりも3つ集めたら当たる瀬戸内アートネットワーク オリジナル・トートバッグ(デザイン:菊地敦己/bluemark)の方が気になって仕方ありません。
欲しいのですが、期間が9/30までで、「金刀比羅宮および直島はスタンプ個数に関わらず1箇所と数えます」なのでさすがに無理そう…。残念。
さて、企画展はキュピキュピの「SickeTel(シッケテル)」。
キュピキュピとは
MIMOCA Event Page
1996年、京都で結成された映像&パフォーマンス・ユニット“キュピキュピ”は 現在、映像と演出を手がける石橋義正を中心に、 空間設計と造形を担当する木村真束、 ヴィジュアルデザインとアニメーションを担当する江村耕市の3名で活動。
映像作家石橋氏は「オー!マイキー!」を手がけた人、といえば知っている人も多いのでは。
企画展では、オー!マイキー!の映像や、彼らの映像作品を見ることが出来ましたが、かなり面白い。音楽にあわせた人のロボットのような動き、遊女やキャバレーのように、セクシーで怪しげな魅力をまとう女性たち。
最初に見たYouTube – 唄う六人の女あたりも、良かったですねー。衣装にも目がついついいっちゃいます。
キュピキュピの新キャラクター、アンドロイドのシッケモニカをお披露目する大型インスタレーションは、かなり幻想的。以前、IAMASで見た、白い砂のようなものに天井から映像が投射されるものと同じ手法でしたが、二つあって、一つは間欠泉のようにその砂のようなものが吹き上げられ、もう片方は上から雪のように舞い落ちてきて、そこをSicketelという文字がいくつも重なり消えては現れ…不思議な空間でした。
奥へと入っていくと、彼らの映像作品がいくつも見られますが「Black Rina」なんかも天井から三枚のスクリーンが降りていて、中央のスクリーンにタクシーの中の人物が移って会話が行われるのですが、手前と奥のスクリーンは、タクシーの外の風景が流れていくという趣向も面白いなと思いました。
そして、カフェに寄って、最後にミュージアムショップでいくつか物色して購入した鳥のシール。
鳥の葉書。変な顔(笑)
企画展が非常に面白かったせいもあって、3時間ぐらいここで過ごしてしまいました。猪熊弦一郎氏の作品ももちろん素敵でしたけど、今回はやはりキュピキュピの展示が映像主体ということもあって、ついつい見入ってしまうものばかりであっという間に時間が過ぎてしまいました。
キュピキュピの「シッケテル」は11月までやっているので、お近くの方はぜひ行ってみてください。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)
住所/香川県丸亀市浜町80−1
開館時間/10:00−18:00(入館は 17:30 まで)
休館日/年末(12/25−31)
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