我が家の掃除機は、もともと相方が使っていたものをそのまま持ってきたもの。相方によると4,5年前に購入したらしいのですが、最近「強」モードが効かなくなってしまってそろそろ買い替え時だね、何にしようね、と言っていたところ、私がハウスダストアレルギーにかかってしまって、これは掃除機のせいもあるんじゃないか、と思い当たりました。
色々検討した結果、最終的にPanasonicのMC-PA20Wに決定しました。
私と同じようにアレルギーで困っている人や、そろそろ掃除機を買い替えようかと思っている人の参考になれば嬉しいです。
目次
掃除機のタイプはどれがいいか
まず、掃除機のタイプとしては大別して3つに分かれます。
- コード付きタイプ
- スタンドタイプ(コード付き/コードレス)
- ハンディタイプ(コード付き/コードレス)
ハンディタイプ
当初、検討していたのは実はコードレス掃除機でした。それも業務用集塵機を作っているマキタのものハンディタイプ。
今使っているのがコード付きなので、コードレスだったら楽だなぁと単純に思っていた時に、「通販生活」で見かけたのがきっかけ。 → マキタ 充電式クリーナー(4075DW)なら通販生活:カタログハウス
業務用でも使っているぐらいだし、かなり評判も良いんです。
コードレスのハンディタイプは充電時間が長くて連続使用時間が短く、吸込仕事率がコード付きと比較して圧倒的に低い
ただし充電器が結構大きいので場所をとるのと、やはり連続使用時間が安いタイプだと8〜12分しか持たない上に50分ぐらい充電が必要。ちょっと高い3万円以上のタイプなら20分連続使用できますが、20分の充電が必要ってのはかなりネックになりました。
ハンディタイプなのであれば、車の中を掃除するのに使いたいと思っていたのですが、安いタイプだと砂や小石を吸引するには弱い、というのも実際に使っている方から聞きましたし。
で、とりあえず実際に見に行ってみよう、大きさとかもわからないし、と近くの家電量販店に行ってみました。
実際手にとってみたところ…小さい…!自分が想像していたよりもずっと小さくて、これをメインで使うにはちょっとキツイと思いました。で、よくよく見るといわゆるゴミの吸込仕事率が数十ワット。周囲にあったスタンドタイプのコードレスを見てみると100−300W、通常のコード付きだと300W以上でした。
吸込仕事率とは
ゴミや埃を吸い込む能力をワット数で示したものです。
ITmedia +D LifeStyle:掃除機の「吸込仕事率」って何だろう
絨毯の奥などに入り込んだ細かいハウスダストまでしっかり吸い上げるには最低300ワット程度の吸込仕事率が必要といわれ、このあたりが1つの目安になるかもしれない。スティックタイプやハンディタイプを除くと、多くの製品が必要十分な吸引力をを持っていることがわかる。
というわけで、ハンディタイプは二台目、サブの掃除機としては良さそうですが、我が家のようにハウスダストアレルギーだったりアトピーの人がいる家庭のメインの掃除機としては諦めざるをえません。
スタンドタイプ
こちらも上と同様。使い易いのは使い易いでしょうが、小さい塵などをしっかりと吸い込んでくれる掃除機を求めているのであれば、やはり普通のコード付きの方が今のところは良さそうです。
参考)スタンドタイプの掃除機ってどうですか? – 口コミ 掲示板 トピック(掃除機) / ECナビ
コード付きタイプに決定。サイクロン式と紙パック式に分かれるけど、どっちがいいの?
さて、コード付きの普通の掃除機にすることは決まったのですが、掃除機にもサイクロン方式と紙パック式があります。
サイクロン式で有名なのはダイソンですね。ダストカップの中で、粉塵と空気を遠心分離して、ダストカップの中にたまったゴミを捨てるタイプ。紙パックがいらないので、コスト的にいいのですが定期的なカップやフィルターの掃除が必要。
紙パック式はその名の通り、紙パックフィルターをセットして、ゴミと空気をフィルターで分離。ゴミがたまればそのまま紙パックごとゴミ箱にぽい。ゴミがたまると吸引力が落ちやすいと言われますが、紙パックを変えれば吸引力は戻る。
この二つの方式で悩みながら参考にしたのが下記の2つの記事。
掃除機の選び方講座 – Chikirinの日記
(1)コード式か充電式か?
(2)サイクロンか紙パックか
(3)音が小さいか?
(4)排気がきれいか?
(5)お手入れが楽か?
(6)ブラシにモーターがついてるか?
(7)大きさ、デザイン
(8)価格
私もこれをチェックしてみました。
1)上記にあげたように、アレルギーの人にとっては充電式だと吸込仕事率があまりにも低すぎるので問題外。
2)上記のサイトでもあげられている国民生活センターの商品テスト結果を私も見てみました。
サイクロン方式やダイレクト集じん式は紙パック方式に比べて吸込力の低下が早いものが多かった。また、サイクロン方式は掃除性能が他の方式に比べ低めの銘柄が多かった
ごみをかなり吸ったあとは、ほとんどの銘柄で掃除性能の低下が見られた。また、板床上の小麦粉をきれいに吸い込めない銘柄があった
回転ブラシの安全対策がされていない銘柄があった他、フィルターを水洗いする銘柄は乾燥までに時間がかかるため、残った水分がモーターに吸い込まれる可能性があった
使用時に発生する騒音が78dBとかなり大きな銘柄があった
吸込仕事率はどの銘柄も、表示値に対する許容範囲(−10%以内)に満たなかった
サイクロン方式の掃除機は手入れに手間がかかり、集塵容量が紙パック方式に比べて少なかった
最近はかなりサイクロン式も改善されているとはいえ、ちょっと気になる記事…。一番気になったのはやはり「手入れに手間がかかること」。ハウスダストアレルギーなのに大丈夫かしら、と。紙パックの方がよさそうな感じ。
3)賃貸マンションなので、やはり音は小さい方が嬉しいです。一応RC造りなので窓を閉めきっていたらほとんど音は聴こえませんが、排気もあるので窓をあけて掃除することもありますし。そうなると、ダイソンは無理。実際に店頭で試してみましたが、国内メーカーの掃除機と比較して、明らかに音が大きいです。
4)排気も気になります。窓を閉めきって掃除する日もあると思うので。今使ってる掃除機は排気が本当にくさくて。この点はサイクロン式の場合、ゴミと空気の通り道が別なので排気がクリーンなので軍配があがるのですが、紙パック式でもかなりフィルター性能を上げています。
5)サイクロンか紙パックか選ぶのに一番のポイントはここかも。紙パック式だと、ぽんと入れて、ゴミが溜まったらそのまま外して(一部機種では、ゴミの開口部を蓋して、ゴミがとびちらないようそのままゴミ箱へ入れるタイプも)捨てられて簡単ですが、サイクロンの場合はフィルターの掃除やダストカップの水洗いなどが定期的に必要で、これはハウスダストアレルギーの私には致命的。
だって、せっかく吸い取ったゴミを、捨てる時にダストカップからこぼれおちたゴミやホコリが舞って咳き込むとか、フィルター掃除中にゴミを吸い込むとか、本末転倒ですからww
6)ブラシのモーターは重要。壁際もしっかり吸い込んでくれますが、ついでに色んなコードも巻き取ってくれるのでちょっと大変。
7)段差がちょこちょこあるのでさっと持ち歩けないと駄目。デザインは国内メーカーは正直あまりぱっとしませんが、海外メーカーのはとにかく重くて大きい。国内メーカーのは自走式のも多く、ちょっと手をそえてるだけですーっと前に進んでくれますが、そういう機能は海外メーカーのはなし。
8)どう考えても5万円以上掃除機に出したくないけれど、アレルギーのこともありちゃんとした機能がついてるものがいいので1万円以下とかのは却下。
アレルギーの人に評判の良い「ミーレ」だったが…
そんな中、掃除機探しをしている中で気になったのがMiele Japan。アレルギーの人には非常に評判がよく、耐久性も抜群。価格は少々高いですが、いいかもいいかも、と思いながら、実際にやっぱり触ってみないと、とヨドバシ梅田に行ってきました。
ところが、やっぱり海外製は使い勝手の点でいまいち。とにかく重いしでかい。収納にも困りそう。あとホースの部分がすごく長くてこまわりがきかないので、色々家具がおいてあるこじんまりとした賃貸住宅だと不便そう。そして音が大きい。
いくら良くてもこれはない、、、と思って、却下しました。
国内製でハウスダスト対応を大きく歌っていたのは、パナソニックと三洋「エアシス」
それで、ヨドバシ梅田の方に、国内メーカーでハウスダストアレルギー対応とうたっている掃除機は?と聞いてみたら、二つの掃除機をお薦めしてくれました。
一つが三洋の「エアシス」。もう一つがパナソニックのMC-PA20Wでした。三洋はサイクロン式、パナソニックは紙パック式です。
サイクロン式のエアシス、実際にダストカップなどを見てみましたが、どうやらダストカップの前のフィルターにティッシュを挟みこんで、それと一緒にゴミを捨てるのであまりゴミが舞い散らないとのこと。サイトを見てみると、フィルターも10年以上洗わなくていいともありました。但し書きで、ゴミの種類にもよる、ともありましたが。
とはいえ、やっぱり色々な口コミサイトやQ&Aサイトを見ていると、アレルギーの人には紙パック式の方がよい、という意見が多数。どうしてもそのフィルター掃除やごみ捨ての際にゴミがまうのが気になるようです。
【結論】紙パック式でハウスダスト対応のパナソニックに決定
結局、選んだのは、紙パック式のPanasonic MC-PA20Wでした。
最上位機種のMC-PA200WXと、この一つ前の機種のMC-PA20Wの違いは、ほとんどありません。吸込仕事率も一緒、本体の重さは0.2kgだけMC-PA200WXの方が重い程度。クリーン機能に「ナノイー」があるかどうかと、ふとん清潔ノズルがデフォルトでついてくるかどうかだけです。
ナノイーとかマイナスイオンに関しては、ね、ほら、マーケティング用語ですから。詳しくはwikipediaをどうぞ(笑)
結局、ヨドバシ梅田にて、39800円の18%ポイントがついて実質32636円で購入。もともと購入すると純正の抗菌紙パック「逃がさんパック」1050円(3枚入)を1つプレゼントとのことでしたので交渉してそれを3つつけていただきました。
紙パックの交換頻度について
Panasonicのこの機種に関しては、4ヶ月に一度で良いようです。もともと1パックに3枚入っているので、3つつけてもらったからとりあえず3年間は購入しなくてよさそう(笑)
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電気コードを引き出すたびに、紙パックの裏側に付いたほこりをはたき落とすブル紙パック*も前機種と同様。この機能によって、ほこりによる目詰まりを取るので、紙パックの寿命は2倍に伸びています。一般的な家庭の平均で、紙パックを2ヶ月ごとに交換していたとすると、4ヶ月に1度で済むことになります。
使ってみた感想
ハウスダスト発見センサーが思いのほかすごいです。
こんな風に、ホース部に搭載した高感度赤外線センサーが、約20μmの微細なハウスダストを検知して、延長管のところでお知らせ。赤早点滅がハウスダストが多い時。消灯したら綺麗になったということ。
実際に掃除しながら動画をとってみました。ピカピカ光ってるのがわかるでしょうか。
これが畳でやってみるとすごくよくわかりますね。畳の奥にあるゴミなどは、一回掃除機をかけただけじゃ今まで取りきれてなかっただなぁと思いました。数回同じところをかけると、ようやく綺麗になるので。
こんな風に見えると、丁寧に掃除するようになるので、しっかりゴミがとれていいですね。
あと、便利だなーと思ったのが、エコナビ機能。自動的にパワーを調節してくれるので、ダストが多いところで「強」になってガンガン吸い取ってくれるのですが、きれいになったらパワーセーブ、床面から浮かすとさらに省エネ運転で静かに。いちいち自分で切り替えなくていいから楽ちんです。
あと、掃除機のノズルの左端にある象の耳のような形のペダル。これを足でぽんっと踏むと、ぱきんっとノズルが外れて、差し替えずにそのまま狭い隙間とかを掃除できるんですが、これが非常に便利!!!
動画でも見られるのでこれはぜひ見てください。これは一押しの機能です。
収納も、二段階に折りたためてコンパクトにもなるので嬉しいです。おかげで掃除するのがちょっと楽しくなるぐらい。コンパクトで持ち運びもしやすいですし、こまわりもきいて、これにして正解でした。
細かい分析ありがとうございます。
次回掃除機を買う時、参考にさせていただきます。
そらさんの写真とても素敵です。そこで、ちょとお伺いしたいのですが。 部屋の中で小物の写真を、撮るとき何に一番気を付けて撮ればいいのでしょう? 先日も、友達から貰ったカップとコースターを可愛く撮りた方のですが、何だかうまくいかなくて・・・