前々からその評判は聞いていたブログエディタ「ecto」。かなり使い易いらしく、ネタフルのコグレさん([N]「ecto 3」をメイン環境にできる?)や、カイ士伝の方が使っておられること(カイ氏伝: ブログエディタ「ecto」にハマる(いい意味で) )は知っていましたが、ドラッグ&ドロップで画像が張り付けられることが私にとっては大きなメリットかな、と。
以前から私のブログを見ていただいてる方はご存知でしょうが、1エントリに3−4枚の写真を基本的にアップするスタイルなので、今のWordpressの管理画面はちょっと使いにくいわけです。新しいversionになってからは特に、画像複数枚をブログに貼りつけるのが手間で手間で…。というのも、画像複数枚アップロードは出来るのですが、それを一枚一枚チェックをつけて、毎回ポップアップウインドウを開いて、貼付け、としないといけないんです。
これが非常に面倒。pluginで多少はましになるとはいえ…。あと、画像の並び替えとかすると今度は画像へのリンクがちょっとおかしくなったりしてイライラすることが多かったので、これが解消されて、さらにオフラインでブログが書ければなおさらいいな、と。どうやらWordpressにも対応しているみたいですし。
「ecto 3」はシェアウェアで17.95ドル。日本円で2,000円ちょっとですが、試用期間が20日ほどあるので導入してみました。
まずは最初にアカウントの作成です。
以前の「ecto」は自分でアクセスポイントを記述しないといけなかったようですが、「ecto3」ではブログアドレスを入れれば自動的にアクセスポイントを解析してくれるのでらくちんです。ブログシステムで「Wordpress」を選び、ブログアドレスを入力するとこの画面に。
あとは、ブログのタイトルとユーザー名、パスワードを入力して保存するだけでオーケー。
ビューワー起動。エントリ取得で、WPの今までの記事等を読み込みます。そして、最初に全ての設定をしておきます。
目次
設定項目
環境設定
まずはツールバーの「ecto」→「設定」→「環境設定」を起動。
編集のところでは、定期的に下書きを自動保存する間隔を自由に変更できるので、ご自由に。あと下書き送信するときに最新保存日時を利用するに私はチェックを入れておきました。
ブログ設定
次が同じく「ecto」→「設定」→「ブログ設定」
送信オプションを、私はとりあえずいきなりアップするのじゃなくて「サーバー上に下書きとして保存する」にしておきました。慣れたらそのまま公開でもいいかな、と。
あと、エントリを公開したらtwitterでも同時に通知したい場合はここの「通知を送る」にチェックをします。
ツール&アドオン設定
ブログの更新をtwitterに通知するアドオン
infinite-sushi.com – Twitter add-onにtwitter通知するためのアドオンがあるのでまずは、ここのTwitter.zipをダウンロードして解凍すると、「Twitter.addon」というファイルが出来ると思います。Finderを開いて、アプリケーションフォルダに「ecto.app」が入っています。それを右クリックして「パッケージの内容を表示」。 Contents > Plugins フォルダを開き、その中にさきほど「Twitter.addon」を放り込んでください。
そうして、「ecto」→「設定」→「ツール&アドオン設定」を開くと、設定のところに「Twitter」があるはず。(見当たらなければ、ectoを再起動してください) twitterのusernameとpasswordを入力。更新通知時にポストされる文章を適当にTemplateに入力。
私は「ブログ更新。 $title$ : $url$」としました。ポスト成功時にtwitterを開くにチェックを入れておくと、送信と同時にtwitterのポスト画面が開きます。あと、上に書いたように、「ブログ設定」で「通知を送る」にチェックを入れるのを忘れずに!
(5/8追記)
あと、予約投稿をした際、twitter連携をしておくと、ブログでは公開されていないのにtwitterでは予約投稿時にポストされてしまい「404 not found」になってしまいます。なので、予約投稿をする時には注意が必要。
Amazonのアフィリエイトリンクを貼るアドオン
もともと、ecto3にはAmazon Helperというアドオンがあるのですが、どうやらAmazonの仕様変更をきっかけに使えなくなってる模様。めせ太日記さくらのブログ版: ectoのAmazon Helperが使えなくなる を参考に、http://infinite-sushi.com/Amazon.zipをダウンロードして解凍。
さきほどと同じように、「ecto.app」を右クリックして「パッケージ内容を表示」。Contens > Plugins の中に既にAmazon.addonがあるので、さきほど解凍して出来たAmazon.addonを上書き。
ecto」→「設定」→「ツール&アドオン設定」の「Amazon Helper」設定で自分のAsoociate IDを入れます。
表示方法は自分の好きな方法で。赤線の部分が最初「center」になっていたので、私は「left」に修正しただけです。これで「Save」。
エントリー新規作成画面
さて、ここからは実際に記事を作成するだけ。
写真はローカルからドラッグ&ドロップで出来ますし、もちろんiPhotoやFlickrから持ってくることもできます。
下書きでサーバーにアップしたい時
大事な部分は赤で書いてありますが、私の場合、一番困ったのが、この左下にある「下書きの状態でサーバーにアップする」。このアイコンが見つけられず、いくら設定で「下書きでサーバーにアップする」としても、「送信」を押すと公開された状態でブログにアップされてしまうのでどうしたものか…と思っていました。
この左下のアイコンをクリックすると、「エントリをサーバー上に下書きとして保存する」に変更されます。
「…続きを読む」以下に書きたい時
これも迷った点の一つ。1エントリが長いので、私のブログでは1/3を本文に、あとは「…続きを読む」以下に書くようにしています。タグで言うならば<!–more–>タグ以下。
ところが、これがいまいちよくわからなかったので、最初カスタムタグで対応していたのですが、後でこの「追記」ボタンを押して、そこに書けばいいだけのことに気づきました。
これで問題なく追記問題もクリア。
カスタムタグで<h1><h2>タグなど自由にボタン設定が出来る
長い文章だと段落ごとに見出しをつけないと、さっと内容を把握しづらいので私はCSSでh3,h4タグを見出し風に制御しています。このボタンもないのですが、これは「カスタムタグ」で設定できます。
エントリ画面の「カスタムタグ」ボタンを押して設定画面へ。
タイトルはわかりやすい名前を。開始タグと終了タグを入力するだけ。あとは自分がわかりやすいボタンを「ボタン文字」をクリックし文字パレットから選ぶだけ。
設定するとこんな感じでカスタムタグボタンがエントリ画面に追加されます。カスタムタグで囲みたい文字列を選択して、このボタンを押せば問題なく表示されます。
画像をドラッグ&ドロップで持ってくる時の設定(lightboxを動かすために)
ドラッグ&ドロップできるのは、このectoの大きな大きなメリットなのですが、そのままだとlightboxプラグインを使っている私のブログでは、lightboxが動かない。画像をドロップすると、この画面が出てきます。
その時にサムネイルにチェックを入れて、標準で使うサイズを記入。右上の「画像」から「新規」を選び名前をつけてプリセットを保存しておきます。そうすると毎回サムネイルにチェックを入れなくてもオーケー。ただし、元のサイズがこの設定したサイズより小さい場合は、その都度修正した方がよさそうです。
後で画像のサイズを変更することも出来ますけど、文字が入っている場合などはつぶれて読みにくくなることもあるので。
あと画像のアップロード先ですが、何も設定しなくてもブログと同様の設定になっててくれたのも嬉しい限り。Windows Live Writerもそうだったのですが、画像のアップロード先がめちゃめちゃになってしまうんですよね。その点、ectoは今まで通り年月で分けておいた通りに、きちんとアップロードされるので素晴らしいです。
※5/9追記
やはり、このままectoで直接更新してしまうと、lightboxが動作しないですね。relが付加されないです。なので、私はとりあえずectoで全て作ってしまって、一旦wpに下書き送信→該当の記事をwpで開く→twitter toolsで「send post to twitter」をyesにしてから、公開、という流れにしています。これだとちゃんと付加されます。
※6/5追記
それでもうまくいかないことが多いので、こうなったら直接lightboxタグを書き込む方向で。ect→ブログ設定→テンプレート→画像のところで、リンクタグを以下のように。書き込む。
$url$ rel=”lightbox[000000]”
ただし、数字の部分は、毎回新規記事をつくるたびに被らないよう変更しなくてはいけませんが。(でないと、別の記事の画像までlightbox上で見られるようになってしまうため。
ちょっと面倒ですが、これだと確実にlightboxが作動します。
Amazon Helperを使用してみる
Amazonのアフィリエイトリンクを貼る場合は、Amazon Helperボタンをクリックして、検索バーのところに普通にAmazonで検索するように単語を入れれば検索結果が出てきます。矢印でページ移動。
該当のものが見つかれば、それをクリックして「Create」ボタンを押せば、ブログに張り付けられます。
最後はプレビュー(⌘コマンド+R)で確認!
ただ、このecto、不要な<br>タグなどが時々入っちゃうのが難点。そういう場合は、htmlモードで記述しつつ、「⌘+R」でプレビューを立ち上げておいて、左右に並べながら書いていくといいと思います。プレビューモードは自動でちゃんと更新されていきますから。
ecto、シェアウェアですがこれなら買ってもいいかもなぁ、と思わせてくれる素晴らしいブログエディタ。20日間、試用期間があるのでもうしばらく試してみますが、非常にいい感じです。
すごく使い易いので、本格導入を検討します。
※2010.6.6 追記
結局購入しました!
オンライン決済サービス「ペイパル」を使って「ecto」を購入してみた – sorarium
[…] ログでもとりあげられていました。 導入までの流れはこちらの記事を参考にさせていただきました。 →Macのブログエディタ「ecto 3」は聞きしにまさる良ソフトだった!(Windows版もあり) […]