MBP(Macbook Pro)を購入してはや3ヶ月が経過しました。
私のMBPのHDDの容量は160GB。もともとノートの中だけにデータを置いておくことは考えておらず、仕事のデータなどは外付けHDDやネットワークHDDの中にも適宜バックアップをとるようにしていました。最悪、こちらのデータが消えてしまっても大丈夫なように。
ですが、もしHDD自体がクラッシュしてしまったりしたら…かなり目もあてられない状況になります。いくらデータのバックアップをとっているといっても…。あと毎回手動でバックアップをとるのも面倒で。
そこで役立つのがMac OS 10.6に入っている「Time Machine」というアプリケーション。
アップル – Mac OS X – Mac OS Xとは? – Time Machine
Time Machineが他のバックアップアプリケーションと違うのは、すべてのファイルの予備のコピーを保存するだけでなく、ある特定の日に、システムがどのような状態にあったかを記憶しているということです。ですから、過去のMacにタイムトリップできるというわけです。
この「Time Machine」を使うと、以下のように、過去の自分のMacの状態をすぐに出せるので、システム復元や、削除してしまった過去のファイルを復帰することも出来るんです。
で、このTime Machineですが、Appleの出している「Time Capusel」というワイヤレスバックアップドライブを使うと非常に簡単にバックアップがとれるらしいのですが、いかんせん…ちとお高め。Amazonでも1TBで28,000円ぐらい。
我が家は既にBuffaloのネットワーク対応HD(NAS)Linkstation「LS-CH1.0TL」を購入しており、これがどうやらTime Machineのバックアップ先として使えそうだったので、色々試行錯誤してやってみたところなんとかうまくいったのでその設定方法を記しておきます。
まず参考にしたのは以下の二つの記事。
- NASをTimeMachineで使いたい!(ネットワークディスクをTimeMachineで使う)|BAMBOoのAppleでMacなiPhone徒然草
- Macをバックアップする「TimeMachine」をNASで行う方法(CROSSBREED クロスブリード!)
目次
まずはターミナルでネットワークHDDをTime Machineに認識させよう
まずは、Finderを開いて購入したネットワークHDDがマウントされているか確認してください。こんな感じで認識されていればOKです。
もし認識されていなかったら、「システム環境」→「アカウント」→自分のアカウントを選択→「ログイン項目」タブを選択→+ボタンでネットワークHDDを選んで追加しておいてください。
次に、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル.app」を起動。
以下の文字列をそのまま入力。
defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1
ターミナルを終了し、右上のタスクバーにある時計マークをクリックして「Time Machine環境設定を開く」を選ぶと下記のようなウインドウが立ち上がります。
ここで「ディスクを選択」をクリックすると
ちゃんと、ネットワークHDDが認識されていることを確認してください。ここの画面に出てきていなかったら認識されていないということです。
ディスクイメージを作ろう
まずは、コンピュータ名とMACアドレスを調べる
さて、これだけではバックアップしようとすると失敗してしまうので、ディスクイメージを作らないといけません。ところが、そのディスクイメージを作る際に、Macのコンピュータ名_EthernetのMACアドレスを入力しないといけないので、それを先に調べます。
自分のコンピュータ名は、「システム環境」→「共有」のコンピュータ名の下に書いてあります。
私の場合だと「sorarium-Mac.local」とあるので、localの前の部分までがコンピュータ名になります。これをどこかにメモしておいて ください。
次にMACアドレスの調べ方ですが、「システム環境」→「ネットワーク」をクリックします。
Ethernetのところの「詳細」ボタンをクリック。
ここの「Ethernet」タブをクリックすると、Ethernet IDが記載されているので、これがMACアドレスになります。これもどこかにメモしておいてください。
ディスクユーティリティでディスクイメージを作る
「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ.app」を起動してください。そして「ファイル」→「新規」→「空のディスクイメージ」をクリックするとこういうウインドウが起動します。
入力・変更するのは赤色で囲った部分ですが、気をつけないといけないのが、一番上の「名前」。ここは適当な名前を入れるとNG!
ここに先程調べた、コンピュータ名とMACアドレスが入るわけです。
コンピュータ名_MACアドレス
を入力します。例えば、コンピュータ名が「sorarium-Mac」で、MACアドレスが「00:11:22:33:44:aa」だったとしたら、
sorarium-Mac_0011223344aa
と入力します。コロンは全てぬいておいてください。
下の方の名前は、わかりやすい名前に、サイズはとりあえず「100MB」で(後で変更します)、パーティションは「ハードディスク」、イメージフォーマットは「スパースバンドル・ディスクイメージ」にそれぞれ変更します。
これで「作成」ボタンを押すと
このように二つのイメージがデスクトップ上に出来ると思います。そして、作られた二つのファイルのうち、上のbundleファイルをNASにコピーします。
FinderでネットワークHDDを選び、私の場合は「info」「share」のフォルダがあって、共有フォルダである「share」の中にペーストします。
MBP_sora_TMは、右クリックをして「取り出す」にしておいてください。デスクトップ上のbundleファイルは削除して結構です。
そしてコピーしたNASの方のbundleファイルをダブルクリックしてマウントしてください。するとデスクトップ上にMBP_sora_TMが現れると思います。
そして「ディスクユーティリティ」を再度開きます。
ここで、マウントされたディスク(私の場合ならMBP_sora_TM)をクリックして一旦「取り出す」とします。そうしないとイメージのサイズの変更ができません。
取り出してから、bundleファイルをクリックすると、上部のボタンの「イメージのサイズの変更」が出来るようになっているのでクリック。
最初のサイズは100MBになっていると思うので、ネットワークHDDの容量を考えつつ、サイズを変更します。だいたい160GBのMBPなら2倍ぐらいあればいいかなと思いましたが、1TBのネットワークHDDなので約半分、500GBとしておきました。これで「サイズ変更」をクリックします。
そして、先程のファイルを右クリックして「ディスクイメージを開く」にして再度マウント。するとパーティションの変更が出来るようになります。
赤い枠で囲ったサイズをちょっと大きめに変更すると、ボリュームのグレーの部分のうち、白い部分が見えてくるので、右端をドラッグして最大にし「適用」。
最後に再び、ディスクイメージを「取り出す」にしておいてください。Time Machineが走ると自動的にディスクイメージはマウント・アンマウントされます。
Time Machineの環境設定で、バックアップ先にNASを指定する
さて、再び環境設定を開き、バックアップ先を開いて、NASを選び「バックアップに使用」をクリックしてください。
すると、しばらくするとバックアップが自動的に始まると思います。最初はかなり時間がかかるので、LANケーブルと充電ケーブルはさしておいてくださいね。
私の場合は2時間ほどで最初のバックアップが終わりました。これが終わると今後は差分だけなので早いです。
ちなみに、こういうエラーが出た場合。
「バックアップを完了できませんでした。…はすでに使用中です」これはディスクイメージが既にデスクトップにある場合に出てきます。「取り出す」でアンマウントしてください。それでもこのエラーが出る場合は、一度再起動するとうまく行くはず。。
これで、安心してMBPを使い続けられます!よかった!
実は途中でかなり手こずりまして、twitterで@kasumaniさんと@toru0325さんにすごく助けてもらいました。ほんと感謝です!ありがとうございます!
Togetter – まとめ「NASでTimemachineを使うためにサポートを受けた時のまとめ」
そんなサポートを、一応後で読み返しておこうと思ってまとめておいたので、参考までにw
[…] MacのTime Machineのバックアップ先にBuffaloのLinkstation(NAS)を設定する方法 – sorarium →自分はTimeCapsule使ってますが、これができるなら次回はTimeCapsule買わないかもしれません。(Time Capsuleの […]