時々、料理をしていると、スープやソースのレシピに「生クリーム…30ml」という材料が出てきます。これが出て来ると、私はいつも困ってしまうんですよね。
毎日料理をしているわけではないので、2、3日、生クリームを使った料理を作って使い切ることが出来ないからです。
大体、売られている生クリーム(ホイップクリーム)って、小さいパックのでも200mlぐらい入っているので。そういう場合、何か代わりになるものがないのだろうか、うまい代用物は?あるいは…と調べてみました。
目次
生クリームとホイップクリームの違い
ところで、スーパーに行くと「生クリーム」より「ホイップクリーム」の方が多く目につくと思いますが、この二つは別の代物って知ってました?
生クリームとホイップクリームの違いは、生クリームは動物性脂肪。牛乳を分離させて作られていて、乳脂肪分が18%以上と定められているけれど、ホイップ用のものは、脂肪分が30~40%程度ある、天然のもの。ちょっと高価。対してホイップクリームは、植物性脂肪で、添加物などを加えて作られている模造品。安価。
バターとマーガリンのようなものらしいです。
というわけで、私はホイップクリームを入れるぐらいなら…と、今までレシピの中で出てきたら、割愛して作っていたんですが、そうするとやっぱり”こく”が足りないんですよね。
“こく”を出しつつ、なおかつ、添加物がそれほど入っていないもので作るとすると…
1. ナチュラルチーズを使う
モッツァレラチーズや、クリームチーズなどを使うという手。ナチュラルチーズなら添加物も少なめ。
生クリームのかわりになるもので牛乳とかの利用は? – Yahoo!知恵袋
チーズが生クリームの代用になります。なるべく熟成の浅いナチュラルチーズなら完璧です。モッザレッラやクリームチーズ、など。乳脂肪分はおよそ85%ほどなので半量を使って温めながら牛乳で溶かすと良いと思います。
ふむふむ、なるほど。私はチーズが好きなので、これはいいかもしれませんね。チーズならそこそこ日持ちもしますし。
2. 生クリームをホイップ後、小分けにして冷凍保存
私にとっては、これが一番ベストな方法かもしれません。
『生クリーム』の保存方法教えて下さい。料理で少量使用し残った時の保存方法と生… – Yahoo!知恵袋
生クリームはしっかり泡立てて、ラップを敷いたタッパーに大さじ1位ずつ離して入れる。冷凍して完全に凍ったら、ジッパー付きの袋にコロコロうつし入れておく。必要に応じて1個2個と使い易いです。
少量の生クリームに変わるものとして、コーヒー用ミルクポーションで代用できますよ。常備しておくと便利です。
なるほど!冷凍しておくという発想はありませんでした。製氷皿に絞り出しておくのもいいですね。これなら、少量ずつ使えて便利そう!例えば、コーヒーの上にのせたりも。今度からこれでやろうかな。
3. アイスクリームを使う
他にはないか、と探してみると、なんとアイスを代わりに使う、という人もいました。
少量の生クリームはバニラアイスで代用!-とっておきの家事のちえ-
思ってるより甘さは影響せず、さらに冷凍して保存しておけるので、 生クリームを少量使うレシピの時は、これが重宝するそうです。
本当でしょうか。かなり甘いので料理によってはちょっと影響が出そうな気がしますし、こちらも添加物がちょっと気になります。まぁ、自分でアイスクリームをたくさん作っておいてもいいですしね。
コーヒーフレッシュやクリープは生クリームの代わりにはならない
というのも、添加物がうんぬん、というより、脂肪分の問題ですね。生クリームは脂肪分が30%以上なのでホイップしたら固まるようですが、コーヒー用は18%~30%なので、こくも足りないし固まらない。
(詳しくは、クリーム (食品) – Wikipedia参照)
あと、個人的には、添加物だらけなので、これを料理にいれようとはどうしても思えない…。
これに関しては、数年前にベストセラーになった「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」(安部司著 東洋経済新報社)に詳しく書かれていました。
livedoor ニュース – 安い&使い放題 「コーヒーフレッシュ」にホンモノのミルクなし
普通の状態では水と油は混ざりません。
「コーヒーフレッシュ」は、牛乳(ミルク)や生クリームからつくられてはいません。植物油に水を混ぜ、添加物で白く濁らせ、ミルク風に仕立てたもの--それがあの小容器の「コーヒーフレッシュ」の正体なのです。植物油を使うことで、牛乳や生クリームを使用するよりもはるかに安くできる。だから「使い放題」にできるのです。〉
そんなフレッシュの作り方は、というと、
まずは「乳化剤」を使用します。乳化剤というのは、界面活性剤のこと。これを入れると、あっという間に油と水が混ざって、ミルクらしく乳化します。
しかしこれではミルクらしいとろみがない。だから「増粘多糖類」でとろりとさせます。乳化剤も増粘多糖類も「一括表示」ですから、何種類使われているかわかりません。
仕上げは「カラメル色素」。ごく薄く茶色に着色することで、いかにもクリームらしい色合いになります。日持ちさせるために「pH調整剤」も入れます。クリームの香りの「香料」も入れます。
あああ。これは無理。だって、せっかく手作りで料理を作っても、これじゃあ意味ないですよね。
上記の本でも、コンビニで毎朝毎晩食事している若い男の子と、基本的に手料理を作っている主婦の食事を比較している項目がありましたが、手料理をしているようで、実は漬け物は買ったものだったり、添加物たっぷりのハムだったり、買ったドレッシングをたっぷり使っているとかで結局、主婦の方がコンビニで食事をしている人よりもたくさん添加物を摂取しているという皮肉な結果が出ていました。
全部が全部、添加物なしの食事をするなんてことは、なかなか出来るわけではありませんが、自分で作れる部分は自分で作りたい。時間も手間もかかりますが、その対価として何を得て、どれだけの価値をそこに見いだすか、ということでしょうね。
あと、何よりちゃんとした物を使うとやっぱり美味しいんです。タダの食いしん坊なだけかもしれませんね、私(笑)
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料理初心者に優しい「きょうの料理ビギナーズ」(NHK出版)
「調理以前の料理の常識」を知らない人にまさにうってつけの本
手づくりする「たれ・ソース・ドレッシング」に役立つ本
生クリーム、余ったらバターも作れるよっ^^
http://cookpad.com/recipe/106417
http://cookpad.com/recipe/600620
塩を入れれば有塩バター、生クリームだけなら無塩バター。
あと、冷凍パイシートを使ってキッシュを作っちゃう、
というテもあるかも。
http://cookpad.com/recipe/339262
…って書いてる今、空腹すぎて、キッシュを想像しただけでおなかがグーだよ(笑)