新聞を無料でネット配信する、ということ

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昨日の続きです。

携帯電話でメディアのサイトを見ようとすると、たいていは、見出しと本文の数行だけで、続きを読もうとすると「有料契約」を迫られますよね。

PCでは無料なのに、どうして携帯だと有料なんだ、と私なんかは憤りを覚えてしまうので、そういう時は、変換サイトを使ってPCサイトを変換させて見ています。

ちなみに、私がニュースサイトを見る時に使ってるのは、「MAC – 携帯ブラウザ(M.A.C. Mobile Access Center)」。結構便利です。それぞれのニュースサイトにリンクが張ってあるので。

とはいえ、それで収益を上げないとやっていけない、というのも理解出来ます。ビジネスですものね。

ところが、それに逆らうように出てきた産経新聞のiPhone / iPod touchアプリ。なぜ無料にしたかの理由が以下の記事に掲載されていました。

産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え – ITmedia News はてなブックマーク数

産経グループは15年前から電子新聞サービスを手掛けてきたが、「MSN産経」「iza!」など無料のWeb媒体以外はどれも成功しなかった。「何回もやめた方がいいと言われたことがある」。赤字も累積していた。

「メディアは接触時間を奪い合っている。たばこを吸うなど、ちょっとした時にも見てもらうためには、ユーザーのポケットに飛び込まないと、勝負に負けてしまう」。近藤さんはこんな危機感を持っていた。

今は予想以上の反響に驚いている。無料であることを評価するユーザーが多いという。「新聞のレイアウトはやっぱり読みやす い」「普段は新聞を読まないが、意外といい」――こんな声もあった。  アプリの無料配信は「新聞の無料試読制度のようなもの」と位置付けており、いつまで無料で提供するかは未定だ。

私の友人は30代が多いのですが、新聞をとっていない、という友人もいますし、実際、我が家でも新聞はとっていません。これを会社の40代の人に言うと、「信じられない」と驚かれてしまいました。

けれど、新聞をとらない人は今後も増えていくのではないでしょうか。その時、日本の新聞社はどうするつもりなのかな、と思います。

産経は以前から「iza!」をやったり、わりとネットとの親和性は高いですが、他の新聞社を見ると…一部はRSS配信はしていないわ、過去記事のパーマリンクは削除するわ、リンクは禁止するわ、と、ひどり有様。暗澹たる気分になってきます。その上、毎日新聞ときたら…(ry

では、海外のメディアはどうなっているのでしょうか。

J-CASTニュース : 米国の新聞は決断した 「紙が減ってもウェブ中心でやる」(連載「新聞崩壊」第5回/アルファブロガー・田中善一郎さんに聞く) はてなブックマーク数

今までと逆に、紙はウェブの補完となっていくでしょう。頭が痛いのは、ウェブを充実させると、紙媒体の販売収入が減ってし まうこと。ニューヨーク・タイム ズが、最も典型的な例でしょう。それでも、「紙を減らしてでも、ウェブをやるべき」という決断をした。収益性が悪くても、やらざるを得ない。

といった状況にもう追い込まれている、と言った方がよさそうですね。

いずれにせよ、日本でもどんどん新聞の定期購読率は下がる一方だというレポート(→C-NEWS 生活者情報マーケティングデータ 調査結果・リポート配信サービス~)もありますし、ネットを無視出来なくなってゆくはずです。

個人的には新聞自体は私は好きですし、あの段組も私は好きなんですよね。日本のメディアが、もっとネットのこちら側へ手を伸ばしさえすれば、いつでもつかむ準備はこちら側にはあるのになぁと、思わずにはいられない今日この頃です。

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