昨日、SONYのライフログサービス「Life-X (ライフ・エックス)」が正式リリースされたので早速登録してみました。全てのライフログを一つのところに、集約して残しておきたいというのは、かねてから私の課題だったので。
同じようなサービスで、「Friendfeed」「iddy]というサービスがあるので、それと比較していきたいと思います。
Life-Xの特長
- ブラビアやPSP、PS3との連携が最大の特長。
- 携帯からの閲覧、写真のアップロードも出来る。
- 写真・メモ・Webクリップの3種類が記録・保存可能。
- 動画とブログ記事は、他のWebサービスと連携することで利用可能。
- 保存できる写真のデータ容量は500MB、保存期間は1年間。
- idもしくはメールアドレスで友人検索が出来て登録できる。(申請)
- それぞれの写真、ブログのフィードにコメントがつけられる。
- ブログのフィードも登録できるが3つ以内。
- ブックマークレットでサイト・写真・動画を投稿出来る。
登録時に設定する必須項目が多い。
まず、登録ですが面倒だなぁというのが第一印象。誕生日とか地域とか、それでつながれるわけでもないのに必須にする必要はないのでは?設定項目が多いと面倒くさいから登録するのはやめようと思って しまうので、必須はidとpassのみでいいんじゃないかな。認証メールがきて、そこに記載されたURLをクリックして認証完了。Tumblrぐらい簡単 だといいのに。(メールアドレスとpasswordのみですぐに始められる)
※ユーザビリティについては、SONY版FriendFeed? Life-Xを20分使って気づいたユーザビリティ課題 – キャズムを超えろ!で詳しく書かれているので、そちらをご覧ください。
登録出来るサービス
写真共有サービス
- Flickr(認証が必要なのだけれど、一旦Life-Xをログアウトしてから、Flickrで認証して、再度ログインしろと言われる…)
- Picasa
- フォト蔵
ソーシャルブックマークサービス
- はてなブックマーク
- Yahoo!ブックマーク
- Delicious
動画共有サービス
- eyeVio
- YouTube
ブログ/メモサービス(3件まで)
- Twitter(ツイッター)
- 一般的なブログサービス
tumblrやlast.fmのfeedを登録しようとしたら駄目でした。うーん、出来ればもうちょっとメジャーなサービスは入れて欲しかったですね。tumblrや、livedoor clipsなんかもね。
ただ、登録してすぐには反映されないので、印象としては何が起こるのかがよくわからない。あと友達検索も名前かメールアドレスでしか検索できないのでちょっと使いづらいなぁ。brand new wave upper ground: Life-XはSONY版FriendFeed?(かもしれない)で書かれているように、友達のライフログが見られるのがキモなのであれば、既存サービスからの取り込みが出来ると確かにいいかも。
こんな感じで、Flickrの画像や、ブログやtwitterの発言がタイムライン上に表示されます。この見せ方は結構好き。ただ、時間軸の移動がドラッグで出来ないのがすごく面倒。日付で移動も出来るんだけれど、「●月」という指定もできないし。
写真や発言にはそれぞれコメントがつけられます。
friend登録は、メールアドレス/IDで検索し、申請しないとその人のタイムラインを見ることは出来ません。ちなみに私のidは「sorarium」です。気軽に申請してください。
ちなみに、CNETで、Life-Xについてネタフルのコグレ氏や、マン盆栽のパラダイス山本氏、徳力氏が課題や可能性について回答されているのでこちらも参考までに。→Ad special:ネットと家電をつなぐチャレンジ「Life-X」–その課題と可能性を探る – CNET Japan
Friendfeed
元googleの社員が立ち上げたという同様のサービス「Friendfeed(フレンドフィード)」。その名前の通り、自分が配信しているフィードをここに全て集約することが出来るし、同様に友人が集約したフィードを見ることが出来る。そしてそれにコメントをつけることが出来ます。
- 自分のフィード、あるいは友達のフィード、登録者全員のフィードから検索ができる。
- gmail、yahoo.com、hotmailのアドレスから、友達をインポート出来る。
- facebookとの連携。
- つぶやき、写真、それぞれにコメントがつけられる。
- 友達のフィードに「Like」がつけられる(twitterのfavorite機能)。
- 友達のフィードをシェアして、自分のコメントをつけて投稿できる(tumblr的?)。
- ブックマークレットでサイトをfriendfeedに追加できる。
- Room(グループ)が作成出来る。
- フレンド登録は、Favorites/Personal/Professionalにカテゴリ分けできて、カテゴリ追加もできる。
登録出来るサービス
- Amazon.com
- Backtype
- Blog
- brightkite.com
- delicious
- Digg
- Diigo
- Disqus
- Flickr
- Furl
- Gmail/Google Talk
- Goodreads
- Google Reader
- Google Shared Stuff
- identi.ca
- iLike
- Intense Debate
- Jaiku
- Joost
- Last.fm
- LibraryThing
- Ma.gnolia
- Mister Wong
- Mixx
- Netflix
- Netvibes
- Pandora
- Picasa Web Albums
- Plurk
- Polyvore
- Pownce
- Seesmic
- SlideShare
- SmugMug
- StumbleUpon
- tipjoy
- Tumblr
- Twine
- Upcoming
- Vimeo
- Wakoopa
- Yelp
- YouTube
- Zooomr
海外のサービスなので、連携できるのもほぼ海外のサービス。ただし有名どころはほぼ押さえられているので、使いやすいです。はてブやはてなハイクもfeed登録できますから。ただ、英語しかないので苦手な人にはちょっとわかりづらいかも。
とはいえ、検索がすごく便利。まさにこういうのを求めてたと言っても過言はない。
使い方などはさらに「つながる」ためのサービス、FriendFeed | Lifehacking.jpや[N] RSSフィードを手軽に統合して共有する「FriendFeed」を参照。
ちなみに私のはsora – FriendFeedです。
iddy
Friendfeedと同じ機能を持っている、日本のサービスが「iddy」。ただ、これは友人とつながろう、というものではなく、あくまで自分のプロフィールページとして使おうという主旨のもので、私も登録しています。→sora’s profile | iddy
- ブロガーと企業のマッチング機能が出来るらしい(2008年11月12日現在準備中とのこと)
- ブログを書き続けることで、企業からブログ記事執筆のオファーをもらったり、モニター参加へのオファーもあるらしい。
- プロフィールにタグをつけることで、他のユーザーと同じタグでつながれる。
- それぞれのサービス(blog、twitterなど)毎に、公開・非公開が選べる。
- プロフィールページのデザインが変更できる(カスタムは出来ない)
- リンクバナー、リンクツールがある
- 複数のブログを登録可能。(3つ以上)
登録出来るサービス
自分のブログのRSS feedを登録する他に、以下のサービスも登録できます。海外のサービスとは違って、日本で使われている多くのサービスが登録できるので、こちらの方が使いやすいのではないでしょうか。ただ、Friendfeedとは違って、iddyページではコメントを登録したりは出来ません。他人に見せるためのもの、という感じですね。
写真共有サービス
- Flickr
- はてなフォトライフ
- livedoor PICS
- フォト蔵
- Picasa
ソーシャルブックマークサービス
- del.icio.us
- はてなブックマーク
- livedoor クリップ
- ニフティクリップ
- POOKMARK Airlines
- Buzzurl
動画共有サービス
- YouTube
音楽共有サービス
- Last.fm
その他
- Amazon リストマニアID
総評
これらの3つに登録してみて、まず見やすいのは「iddy」。ただ横のつながりがない。見せ方はlife-Xの見せ方が好きなのですが、こちらもちょっとつながりにくい。申請してOKしてもらわないと他の人のが見られないのが残念。検索できるという大きなメリットがある「Friendfeed」が、ライフログサービスとしては一番いいかもしれない。
ただし、ちょっと使ってみてこれが毎日使うサービスになるかというとこれまた微妙なんですよね。
私がTwitterユーザーで、これが友人のTwitter記事だとしたら、そもそ もTwitterで読んでいるんじやないのか。次がブログで、友人のブログを全部RSSリーダーに入れてあるわけではないが、読みたいと思うブログは大体 もう購読している。Twitterと同じようにダブっている気がするし、フルフィードのように記事のコンテンツを見られるわけでもない。その次が Google Reader。これまたダブリで、Google Readerから共有記事を取ってくるのだが、その記事はGoogle Readerの中でも共有されている。
まあ、フィードのエントリーにコメントを付けてFriendFeedの中でスレッドを作ることはできる。が、FriendFeedのコンテンツがほ とんどTwitterから来ているのなら、議論はTwitterでやるのが、ほとんどの人にとって当然の成り行きじゃなかろうか。ブログ記事にも FriendFeedでコメントを付けることができるが、見出しとリンクから始まるスレッドでどんなリッチな体験ができるというのだろう。
というのが、まさに私も思っていること。
特にLife-Xの場合、ライフログサービスとうたっていたので、私が期待していたのは、自分が使っているサービス(twitter,blog,flickr,tumblr,はてなブックマークetc)が全てそこに集約出来て、それで一括して編集できちゃったりなんかして、その上、全文検索も出来るなんてのを期待していたんですが(期待しすぎかw)、実際出てきたのは、既存のサービスとよく似たもので、ちょっとがっかりしてしまいました。
まぁ、考えてみればtwitterにしろ、blogにしろ、それぞれがライフログサービスなんですけどね。でも、まとまってて検索出来れば本当に便利なんですが…。
時々、あれ、これ、どこに書いたっけ?tumblrでreblogしたっけ?はてブだったっけ?と迷うことがあるので、そこを見れば全部自分のログがある。それを考えるとfriendfeedが一番私が求めているのに近いのかもしれません。
とても参考になります。ありがとー!