以前、文椿ビルヂング内に入っていた絵本カフェ「トラクション・カフェ」が六角高倉に移転したと聞いてずっと行ってみたかったんですが、先日ようやく足を運びました。
文椿ビルヂングの時にも訪れたことがあって記事にもしてるんですが(→ 文椿ビルヂングの小さな絵本カフェ「Traction Cafe(トラクションカフェ)」(三条烏丸))、絵本を読むのが好きな私にとってはすごく居心地のいいカフェだったので、なくなってしまった時にはがっかりしたのを覚えてます。
しばらくして六角高倉に移転したと耳にしたんですが、今回は絵本カフェではなく「ブックカフェ」としてリニューアルオープン。
なので、以前あった絵本はそのままに、雑誌や本、漫画もあります。文椿ビルヂング時代は、かなり照明も明るく天井が高くて開放的な印象だったんですが、こちらは夜に訪れたせいもありますが、暖かみのある電球と座り心地のいいソファ、そして厨房とのほどよい距離感、そして静かに流れるJazz music、と一人で来て食事や飲み物をいただきながら本を読める、本当に落ち着く、ブックカフェにふさわしいデザインのカフェでした。
インテリア、という意味だけではなく、空間として。
特等席は、一番奥の六角通りに面したテーブル。このお店は三階なので人通りを気にすることもない。壁面には、ポップなイラストが、煉瓦柱と妙にしっくりきている。(実は、これイラストが描かれているわけではなく、フランスはドメスティック社の『ビニール』というシールなのだそう!いいなぁ、これー)
本を読む時に大事なのは、椅子でありソファ。長時間座っていてもしんどくならない家具が求められるのですが、このトラクション・ブックカフェの家具は「IREMONYA Design Labo」なんですよね…。居心地が悪いわけがない!いや、ほんと。座り心地は抜群です。
この日いただいたのは、今週のパスタセット 950円。
うーん、正直パスタは普通、かなぁ。魚介のパスタだったんですが、もっと荒々しい感じに仕上がってる方が個人的には好みなので。ただ、一緒に行った相手は「特製ハヤシライスセット」を頼んでて、これは「美味しい!」と言ってました。
あ、でもスープとパンは美味しかった。特にパン。もっちりしててあったかくて。
それよりも、やっぱり来たからには本を読まねば。と本棚に向かったら「マスターキートン」(漫画です。「20世紀少年」「PLUTO」の作者の昔の作品なのですが、私はこの作品が一番好きかもしれない)があったので、うわ、懐かしいとついつい読んでしまいました。
あと、この大石真「チョコレート戦争」も。これもねー、すごく好きな児童書の一つなんですよ。懐かしくって。二人、黙りこくってひたすら本を読んでました。
それにしても、日曜の夜に行ったんですが、ものすごくぽつりぽつりとしか人が来なくて、もうすごく気に入ったんですが(落ちつく…)、逆にちょっと心配になったりして。好きだからなくなってほしくないし、たくさんの人に入ってほしくはあるけど、たくさんくると今度は落ち着いて本が読めなくなるんじゃ…という葛藤w
なんてね。
四条河原町からもそんなに遠くないし、穴場ではないでしょうか。
coffee days/コーヒー・デイズ : TRACTION book cafe / トラクション・ブックカフェ
この店に特にこれと行った売りがあるわけではない。たぶん3階という空間がこの店のイメージを決定づけているのだと思う。普段、ビル中のカフェはあまり利用しないが、三条通りから一本南に下った、このくらいの位置関係で、のんびりくつろげるスペースは貴重だと思う。 ちょこっと足を運んで、ちょこっと雑誌を読みながら、お茶を飲むといった使い方に、このカフェの存在はこの上もない。
だいたい、このあたりのカフェっていいカフェも多いんですが、少しばかりせわしないんです。なので、ここはちょっと隔離された感がgood。cafe bibliotic helloとはまたちょっと違った雰囲気ですね。わりとこちらの方が私は好きかな。
今度は昼に行ってみたいですね。
TRACTION book cafe
住所:京都市中京区六角通高倉東入堀之上町129番地プラネシア六角高倉3階
TEL:075-231-6895
営業時間:11:30~24:00(FRI&SAT11:30~1:00)
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
「チョコレート戦争」!懐かしい!
と、思わずコメント。持ってましたよコレ。
好きだったなあ。