生理がある女性の3割が持っているという子宮筋腫。私自身も昔から筋腫があるね、と産婦人科医から指摘はされていたものの、それほど大きくはなかったため様子見で、といつも言われていたため、特に気にしていませんでした。
ところが、出産後にあるきっかけでMRIをとったら、検査技師も驚くほどの巨大筋腫に育っていました。そこで一大決心し、今回、筋腫を取り除く腹腔鏡下手術を受けたので、記録に残していきたいと思います。
目次
きっかけは、ヘルニアのためのMRI検査
出産した後、子どもを抱っこすることが頻繁になったため、元々弱かった腰が悲鳴をあげるようなり、いよいよ昨年末あたりから急激に悪化。年明けには歩くのも辛くなったため、整形外科に行くと大きな病院でMRI検査を撮るように、と言われました。
検査に行くのも這々(ほうほう)の体(てい)だったのですが、なんとかMRIを撮り終わると、ブースから出てきた検査技師が「あの…これ、大丈夫ですか。婦人科にかかっておられますか。筋腫がすごく大きいのですが…へそのところまであります。」と驚いた顔で駆け寄ってきました。
え?ヘルニアの検査なのに、ヘルニアのことじゃなくて筋腫?と疑問に思ったのですが、ちょうどその病院は、私が普段月経過多のため、ホルモン剤をもらいに数ヶ月に一回受診している病院だったので、「あ、大丈夫です。かかってます。ここの産婦人科です」と答えると、技師も「あ、それならいいんです。」とほっとした様子。
あれれ?と思いつつ帰宅したら、その日のうちに同じ病院の産婦人科から電話がかかってきたのでびっくり仰天。
「え、もしかして悪性だったとか???」
と一瞬嫌な予感がしたのですが、単純に次回受診日の先生の予定がだめになったので、変更してもらえないか、という連絡でした。
びっくりするでしょ!
まぁ、でもこれはナイスタイミング!ということで、今日の検査の話をして早めに受診したい旨を伝えると、なんと次の日に予約を取り直してくれました。
これが2月上旬の話です。
婦人科を受診:様子見するか、手術するか
MRIを撮った翌日、早速婦人科に受診しました。先生に挨拶し、まずはMRIの画像を見ながら説明をしました。主治医は女医さんです。さっぱりした感じで、とっても気持ちのいい笑顔を見せてくれるしっかりものの女医さんで、信頼できる先生。
!!以下、MRIの画像を貼っているので注意!!
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私の子宮筋腫MRI画像
という会話をしてから、エコー検査へ。先生がじっくりと診ていきます。
先生によると、やはり心配なのが筋腫の大きくなるペースが急激なことだそう。このペースだとどんどん大きくなっていっちゃいますもんね。
ただ、大きくなったからといって即手術!というわけではないんですよね、子宮筋腫って。要するに大きくても症状が出ていなければ、手術をする必要がないこともあるってこと。
ただ、私の場合は、当時40歳直前だったので、まだ生理があと10年ぐらい続きます。(子宮筋腫は、生理があるごとに大きくなっていくのが一般的)さらに次の妊娠を考えるのであれば、手術をすると半年ぐらい子宮は休ませないといけないので、年齢を考えると、という問題もある。
さらにさらに、もし手術をしてしまうと、お産のとき必ず帝王切開になります。一度子宮にメスを入れてしまったら、経膣分娩は基本的にはNG(やる方法もありますがリスクが高い)。となると、これも輸血や出血のリスクがアップするということです。
かといって、これだけのサイズの筋腫を抱えたまま妊娠してしまうと、20週ぐらいで相当痛みが出てくるし(実際、私もまだこれより小さかった頃でも、痛みがありました)、切迫流産や、早期破水、早産だったりのリスクも出てくる。
どっちをとっても、問題はあるわけですよ!
むーずーかーしー!
あと、普通に考えたら筋腫なんだろうけれど、手術してとってみないと悪性か良性なのかがわからないっていうのもねぇ。
何よりちょっと大きくなるペースが早いのが、やはり先生も気になっているようで。というか、そもそもこんなに大きい筋腫があって妊娠できるのか?と疑問に思ったのですが、それは大きさというより筋腫の場所の問題だそう。
子宮の内側にできた筋腫は「粘膜下筋腫」、筋肉の中にできたのを「筋膜化筋腫」、子宮の外側に飛び出たものを「漿膜化(しょうまくか)筋腫」で、筋膜化筋腫と漿膜化筋腫は受精卵の着床には関係ありません。
私の場合は外側の漿膜化筋腫でした。
ただ、この1年で3cmぐらい大きくなってるから、いろんなことを早めに決断した方がいい、とは言われました。
今の時点では手術は必要ないから、だんだん大きくなってくるとしんどくなってくる。
とのこと。これでもし48歳とかだったら閉経までもう少しなので、薬や注射などで逃げ切る、という手法も使えるみたいです。
とりあえず3ヶ月後の5月に再度受診し、その時までに手術するかどうかを家族で相談して決めておくことにしました。
手術をするかどうかのポイント
- 現在、生活に支障があるかどうか(出血が2週間も続くのはすでに支障があるレベル)
- 妊娠希望か否か
- 子宮を温存するかしないか
- 年齢
大きくまとめると、この4点。
どういう風にこれから生きていくのか、生きていきたいのか、家族や恋人、いろんなことを考えて、医者ではなく患者自身が決断しないといけないんですよね。
結論:私は手術をするという決断をしました
夫といろいろ話し合ったのですが、子どもはもう一人欲しいなぁと、楽観的には思いますが、私はつわりが非常に重いタイプで、現在ヘルニアも抱えているし、年齢的にも厳しいかな、と。。
それに、もし万が一妊娠したとしても、この大きさではかなりの痛みがありそうだし(すでに、坊を妊娠したとき、後期になると痛みが出ていた)、出産のときもリスクが高いのは心配。
子宮筋腫が大きいせいで腰痛の可能性もあるって言ってたし、何より生理がいつも重くてしんどそうだし、過多月経で今まで何度も入院して、毎月ハラハラすることを考えたら、絶対にとるべき、というのが相方の意見。
最終的には、私もそれに同意して、次の受診時に先生に手術希望と伝えることにしました。
ただ、一応子宮は温存する方向で。
ちなみに子宮をとっても、卵巣を残した場合は女性ホルモンは分泌されるので、すぐに更年期障害などに悩まされる、ということは無いようです。
次回は、手術にむけての準備編です。
私が読んだ子宮筋腫関連本
どれも個人的な体験談なので医療知識という面では参考にはならないのですが、子宮筋腫の手術がどういうものなのかがよくわかって、上手にイメージできました。
バレンタインデーだホワイトデーだ鉄道まつりだ…と言ってる時に、
まさかそんな大変なことになっておられたとは!
ひとには「検査行かないとだめよ」なんて簡単に言いますが
自分が行くのは、いやだなぁ怖いなぁ。
これはこれで大変ですが、
さらにヘルニアの方はどうだったんでしょうか。
あぁやきもきやきもき…。