樹なつみの新連載がアフタヌーンで始まってたんですね。本日第一巻が発売されました「ヴァムピール」。ヴァンパイア?と思ったら、やっぱりそういうお話のよう。
しかし、樹なつみの作品で何が好きってやっぱり「八雲立つ」でしょうね。これを読むと、無性に出雲大社へ行きたくなります。私の中では、これが樹なつみの漫画では第一位。
ところで、ここ最近、ある出版社、そして編集者と漫画家との間で大きな話題になっていることがあります。ネット上では、これからどうなるんだろう、と多くの人が注視しているのですが…
事の発端は、漫画「金色のガッシュ」の作者雷句誠氏が、カラー原稿を5枚紛失したとして出版社である小学館を損害賠償を求めて提訴したことから始まります。雷句氏は自分のブログで事の経緯を詳細に説明しており、裁判所への陳情書も公開しておられるので、これを見れば一目瞭然なのですが…
(株)小学館を提訴。 雷句誠の今日このごろ。/ウェブリブログ」
はてなブックマークの反応
こちらが弁護士さんの記事→小野智彦弁護士 blabber: ガッシュ作者、小学館を提訴!
正直、これを見る限りでは担当編集者の態度はあきれかえるばかりです。すごいな。そして、この中で言及されているある編集者がいるのですが、この時点では実際その人と雷句氏は面識はなく、あくまで聞いたところによると、という形で書いておられます。
が、これを受け、この冠氏が担当編集者であるという別の漫画家さんが、緊急にブログを立ち上げ、雷句氏を非難。聞いた話で他人を中傷するとはどういうことか、と。この方も同じくサンデーで連載している「最上の命医」作画担当の漫画家さんだそうで。このブログ、しばらくしてから削除されましたが、googleのキャッシュに残ってるんだなぁ。
橋口たかし 緊急 臨時ブログ|橋口たかしのブログ(google cache)
元記事についたはてなブックマークの反応。
そうこうするうちに飛び火して、今度は少女漫画家・新條まゆ氏がこの件に関して思うことを率直に書き綴ります。この方、もともと小学館にいたそうなのですが、フリーになったそうで、そのいきさつも書かれているんですが、小学館の担当編集者のひどいことひどいこと!!!
作家と担当編集者の関係って、よく小説や漫画でも書かれる題材ではあるんですが、こんなにひどいことってあるんでしょうか。それにしても、新條まゆという作家、漫画が「快感フレーズ」を初めとして少女コミックらしからぬ扇情的なタイトルと画で知られていて、私自身ちょっと手に取る気にもならなかったのですが、こういう裏事情があったとは…。
このエントリがはてなブックマーク1000超えをするホッテントリに。「まゆたん、見直した!」「誤解してました」というコメントが多く目につきます。
そしてここにきて2006年のある記事が浮上。違和感を感じる「WILD LIFE」受賞の言葉 – 猫は勘定にいれませんにて、第51回小学館漫画賞で少年部門を受賞した獣医マンガ「WILD LIFE」の作者による受賞の言葉に、上記にあった編集者「冠氏」の言葉が!うーん…白々しすぎるw
さらにアルファブロガーである竹熊氏がこの件を受けてエントリアップ→たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(1)
ここで、新條まゆ氏が再度エントリアップ→まゆたんブログ:その後
ここで彼女のこの件に関する記事は打ち止めとなりそうです。が!!!記事内に恐ろしい一言が。「 あとのことは久米田先生に任せるとして・・・」久米田先生というのは、Wikipedia参照。漫画家さんではありますが…w はてなブックマークで、すごいキラーパスwと大絶賛!
そして、元に戻って、更にいろいろな反響。 雷句誠の今日このごろ。/ウェブリブログが更新(←イマココ)
漫画が好きな私としては、かなり気になる状況ではあるのでちょっとこの件に関しては、しばらく注目していきたいと思っています。
ヴァムピール 1 (1) (アフタヌーンKC) 樹 なつみ 講談社 2008-04-23 |
八雲立つ (1) (花とゆめCOMICS) | |
樹 なつみ 白泉社 1992-10 おすすめ平均 |
これ、今一番気になる話題です。
ブログ等、個人発進のメディアが発達した今だからこそ、
この形の展開が行われているわけで、
以前なら個人の本音や言い分についてはこのように表には出ず、
黙殺されていたのであろうことを考えると、
不謹慎ながら面白い時代だよなあとの思いを新たにしたのであります。