ちょっと前に、PingMagで「真っ白な壁にサヨウナラ!新しい建設現場の仮囲い」という記事がアップされてて、そういえば、大阪駅前は今大きな工事をしてるんだけれども、あれも面白いよねーと思ってて、この間そこの写真を撮ってきたのでご紹介。
昔は建設現場の仮囲いというと、 いわゆる工事現場のヘルメットをかぶったおじさんのイラストがあって「ご迷惑をおかけしています」みたいなメッセージが書かれているだけ、というのが多かった気がするんだけれども、最近の工事現場の仮囲いは思わず立ち止まってみてしまうことが多い。
仮囲いもアート。
PingMagの記事では、いろいろな仮囲いが紹介されているんだけれど、特にステュディオ・ハン・デザインによるプロジェクトがいい。
このプロジェクトでは、下町ならではの魅力を再発見できるような写真や詩的な言葉を通して、地域の生活風景を伝えている。
例えば、こんな感じ。
「ほんとはおふくろ料理ヘタ。ばあちゃんもうまくない。でもオレたち黙って食べてるの、愛してるから。」
UR都市機構 都市デザインポータルサイト – 小さな景観運動02 仮囲いアートプロジェクト「ひきふね画」で詳細を見ることが出来るけれど、コピーが秀逸。思わず、笑顔になってしまう。建設現場ってどうしても、うるさいし、なんとなく嫌だな、という印象がどうしてもぬぐえないんだけれど、むしろ通るのが楽しみになる、そんな仮囲いだと思う。
他にも、
SOUP DESIGNと建設会社TAISEI DESIGNが銀座のビルで仕掛けた「DIARY」と題された仮囲いでは…
端材のリサイクルをディスプレイしていて、こちらもちょっと立ち止まってまじまじと見てしまう。へぇー、こんなの使われてるんだ、どんな風に使われてるんだろうなぁと思って、そのビルができあがるのが楽しみになってしまいそう。
そういえば、2006年に、東京の多分青山あたりだったと思うけれど、夜に歩いていたらこんな仮囲いを見ました。
これは言葉遊びみたいなものだったんだけれど、面白いなぁと思って。この工事現場にはそばに樹木が植えられていて、それを意識してここに「木漏れ日」とい う言葉をつけたのかもしれない。ちょうど夜だったので、街灯が木々の影をここに写し込んでいてまるで木漏れ日みたいでした。
こちらは大阪編。笑いを誘うという点ではとても大阪らしい。
大阪梅田駅前で今大規模な工事が行われているのだけれど、こないだ思わず撮ってしまいました。
何かわかります?これ、日本の昔話なんですけれど、まず左側にはそのまま日本語の文章とイラスト。これは一寸法師。 これを一旦、英訳するために「自動翻訳」して、それを再度日本語に直したものなのです。
例えば、
ぶらぶらと歩いて行くと、とても大きなお殿様のお屋敷の前に出ました。
「たのもう、たのもう、私は一寸法師。ぜひともお殿様にお目にかかりたい。」
お殿様は一寸法師を見つけると、ひとめで気に入りました。
「ほほう、これは面白そうなやつだ。好きなだけここにいなさい。」
私がブラジャー、ブラジャーとともに歩いたとき、ミスターが大邸宅であるという考えがまさしくの頭に離れて浮かびました。
「ハローハロー、私だけが少量法律助言者です。私はなんとかしてミスターと会いたい。」
少量法律助言者が発見された時、ミスターは外観によって彼を好みました。
「おーい、おーい、これは心を奪うように思える彼だ。ちょうど好みはここにいるある。」
…いるあるってwww 漫画で中国人が喋る変な日本語みたいになってるじゃないですか。(笑)ひどすぎる。これ、出典は下の「匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~」です。
ま、こんな風に建設現場の仮囲いって、期間限定だからこそ色々出来るし楽しめるから、こういうのどんどん増えるといいなぁと思います。
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一回も笑えなかった…(ネタバレあり)
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