すでに東京でのペーパーショウは終わっているので、関東方面の方は行かれた方も多いかもしれませんね。
この時期の恒例のデザインイベントといえば、ファインペーパー(洋紙)を販売している株式会社竹尾が様々なクリエイターたちと組み、「紙」の新たな可能性を探る「TAKEO PAPER SHOW」があります。 私は2005年から行き始めました。記事の最後に過去のイベントレポートへのリンクを掲載していますが、いつもいい刺激を与えてもらってます。
そして、今年もその竹尾のペーパーショウが大阪で開催されることとなり、招待状が送られてきました。
この招待状、前年イベントに行った時に、受付で「入場カード」とともに自分の名刺(会社、もしくは個人)を渡しておくと、その次の年には名刺の住所宛に招待状が送られてきます。この招待状もいつも凝っていてペーパーショウの楽しみの一つ。
さて、今年の招待状は、というと、封筒は「新局紙 白 四六判 Y目 120kg」、上品で折り目の部分はほんのわずか毛羽立っているところもあり、質感も上々。そこにシルバーの箔押し。箔押しされている部分は少しへこんでいるんですが…写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんね。
中に入っていたのは、フライヤーとご入場カード。フライヤーに使用されているのは「ヴァンヌーボV ホワイト 四六判Y目 110kg」。印刷の色合いがとてもきれいで明るく出るけれど、コート紙のような艶やかさはなく、控えめでやわらかい質感の紙です。私が個人で作った名刺に使用しているのは、「ヴァンヌーボVG」という同じシリーズのうちの一つですが、こちらはもっとグロスがかかっています。
そして、入場カードには「プリマ 四六判 Y目 130kg」が使われていました。
ただ、ちょっと拍子抜け。昨年は何種類かあったようですが、今年は種類は一種類みたいですごくシンプル。PAPER SHOW自体も、いろいろな人の感想を見てみると、数年前はもっとすごかったし、紙の可能性に思い切り挑戦していたし、デザインもすばらしかったのに、ここ最近はこじんまりとしてきていて、見にくいしつまらない、という感想もちらほら。
確かに、一番最初に行った時の感動が年々薄れつつあるのは確かです。それでも、学ぶところや参考にするところはたくさんあるので、今年も出来れば行きたいなぁとは考えています。…せめて土日のどちらか一方でもいいからしてくれるとすごくありがたいんですけどね。
TAKEO PAPER SHOW 2008 | event | 竹尾
巡回展 : 大阪展
会期=2008年5月14日(水)、15日(木)
*一部メディアにて発表いたしました13日(火)からの3日間の開催は、諸般の事情により14日(水)、15(木)の2日間の開催と変更になりました。何卒御了承くださいますようお願い申し上げます。
開場時間=10:00~20:00 (15日は18:00まで)
会場=マイドームおおさか 3階展示場
〒540-0029 大阪府大阪市中央区本町橋2-5
今年も企業とコラボレーションをしてグッズ販売されてるようですけど、大阪でもするかな?ちなみにいつも販売してるグッズや、新しいファインペーパーの見本などは、初日、もしくは二日目の朝に行かないとすぐになくなるので、そちらを目当てにされてる方は早めに行くことをおすすめします。
僕に関して言えば、ここ2回ほどペーパーショウに行きそびれています。
理由は至極単純。
青山から東京駅方面の丸ビルに開催地が移動してしまったから。
以前であれば会社から徒歩で行けた近さだったのですけどね。
さておき、実際に行ってないのでアレなのですが、
以前のようなクオリティが、年々薄れているという評を耳にします。
これを紙媒体の衰退、と単純に理由づけることはできないでしょうが、
一抹の寂しさを感じないかと言うとウソになります。
個人的には佐藤雅彦氏がパスポート用のスタンプを、
大貫卓也氏が灰を入れるポケット付きのタバコパッケージを提案した回が、
好きでした(あれ、これってペーパーショウでしたっけ?)
紙表現そのものよりも、紙にかこつけた面白いアイデア、
そちらのほうがコミュニケーションとしてのパワーを感じるということでしょうか。