京都の老舗お茶やさんといえば、やっぱり「一保堂茶舗」をあげないわけにはいきません。約290年前の享保年間に創業した日本茶の専門店です。場所は寺町二条にあるので、四条河原町からもそれほど遠くなく歩いていける距離。ここの一保堂には、喫茶室の「嘉木(かぼく)」が併設されており、一保堂のお茶が楽しめることも人気の一つ。店内には外国人の観光客もよく見られます。
以前にも行ったことがあります(→sorarium – 一保堂茶舗「嘉木」の極上煎茶セットを頂く(寺町二条))が、今回は煎茶ではなく日本茶の中でも極上の茶葉、玉露の「雁ヶ音・かりがね」をいただいてきました。
こちらが喫茶室「嘉木」の店内の様子。窓際だと光がさしこんで気持ちよいです。
さて、今回私が選んだのは、日本茶の中でも甘みのある「玉露(ぎょくろ)」。玉露というと上等なお茶、という イメージが先行していますが、その中でも「雁ヶ音」はかなりお値段も手頃なものでした。
一保堂茶舗オンラインショップ
「雁ヶ音」は、茎の部分ばかりを集めたお茶。葉に対して「出物(でもの)」といわれ、同じレベルの葉と比較するとお値段もお手ごろです。~中略~玉露として育てられた茶葉の茎を使っていますので、玉露独特のうまみは感じますが、茎のため葉と比べるとそれほどうまみは濃厚ではなくすっきりとした味わいの中に、茎特有の甘み、玉露らしいうまみを楽しめるお茶です。
この喫茶室「嘉木」でお茶を楽しむ、というのはどういうことか。それは、自分でお茶を入れる楽しみが味わえる、ということ。スタッフの方が丁寧に入れ方を教えてくれます。煎茶には煎茶の、抹茶なら抹茶の、そして玉露には玉露それぞれの入れ方がある。茶葉の抽出時間やお湯の温度など。
だから、ここで気に入ったお茶を店舗で買って家で入れるにしても、ここで教えられた通りにすればいいのだから随分と親切だよね。 下の写真は、お湯を冷ましているところ。熱湯をそのまま急須に入れず、お湯を茶碗に入れ、それを2~3杯入れ替えていって冷ましていきます。適温になってから急須にいれて1分20秒ほどじっくりとお茶の葉を開かせます。
そうして入れたのがこのお茶。とろりとした甘さがあるのが特徴。
こちらは、京都の和菓子やさん、京華堂利保の季節のお菓子。お茶を注文するとセットでついてきます。この日は3/2だったので雛祭りのお菓子でした。可愛らしいおひな様の和菓子。
京都で歩き疲れた、馴染みのある美味しい日本茶と和菓子を楽しみたいならまずここで。
一保堂茶舗 喫茶室嘉木
住所/京都市中京区寺町通二条上ル
TEL/075-211-3421
営業時間/9:00a.m.-7:00p.m.(日・祝 6:00p.m.)
定休日/無休
京都のお店をあちこちと…。
いいことされてますね、羨ましい。
お茶は普段からよく飲むんですがふつーのお茶で、玉露といえば…
もう10年以上前、三条のはやしやで頼んだ記憶があります。はやしやは当時すでに雑誌などで紹介されていて、一度行ってみよう!ということで何かのついでに寄ってみました。
行ってみると、細い階段に順番待ちのカップルがずらーっと居てエライ人気だなと思ったものです。
しかしお店はというと、ほんと普通の洋食店の雰囲気で(笑)あっさり。
メニューには世界中のお茶があったと思います。最初からお茶(日本茶)のお店だというつもりだったので玉露を注文してみましたが、飲み慣れない上等のお茶は(?)甘くて濃くてちょっと渋い、そしてぬるーい印象でした^^;
ところで、京都の飲食店で出されるお茶ですが、ほうじ茶が多いみたいですね。
番茶だと思って飲むとすごく濃くてちょっと炭のような香りがして、「これ蕎麦茶?」と聞くとほうじ茶とのこと。番茶とほうじ茶ってどう違うの?とよく知りませんが、地元の子に聞くとこの手のお茶はコレ(炭っぽい)らしい。
京都の自販機には、このしっかりほうじ茶の味がする缶茶があるらしいとのこと。
京都へはちょこちょこいってるのですが、昨年はじめて気づきました。