京都のCOCON KARASUMAは隈研吾の設計なんですけど、彼の作品がかなり私は好きなんですよ。は全面ガラスなんだけれどそこに唐草模様を取り入れたCOCONも、あるいはシャープ・アクオスのCMで使用された「竹の家」(吉永小百合が出てたやつね)も。
そんな彼が、今手がけているプロジェクトの一つが「濱田醤油蔵」のレストラン再生計画。詳細は以下。以前「プロフェッショナル・仕事の流儀」でもとりあげられてたんでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
第47回(2007年4月10日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
独創的であると同時に、社会に受け入れられる建築を作るため、隈はある流儀を貫き通している。それが“負ける”建築。
負ける”建築とは、自己主張するのではなく、周囲の環境に溶け込むような建物を建てること。さらには、予算や敷地などの「制約」を逆手にとって独創的な建物を生み出すことを指す。
そのときは、変わった海外のバンブーを使ったりと、自然素材にこだわり美しくシンプルな設計プランでしたが、どうやらそのレストラン再生計画がここにきて大幅に変更されるよう、というか…レストランじゃなくなっちゃうの???
◇こしぬけ◇ −濱田醤油社長日記− » 隈さんが来た。
沈黙が流れる・・・。
「・・・じゃあレストランを見直したらどうだろう?・・。これでは勝てない。場所もここでなくてもいいじゃないか?」隈さんのウルトラCが飛び出した。見切りの速さと決断の早さが持ち味の隈さん。一方。戸惑う私・・・。
「え??・・・今までのプランは何だったんだ・・・?徒労に終わったということか・・竹は辞めるということですか?」恐る恐る隈さんにぶつける。
「いや、そうじゃない。進捗できなかったのは、足踏みして再度検討せよ。という神のお導き。よかったんじゃあないか!!レストランをはずして考えてみればきっとこのプランはうまくいくよ。」
えー!で、結局レストランは外すことになったみたいです。この段階でそんなに大きく方針を転換することってそうそうないと思うんですが、なんというか、本当に自分のプランに自信があるし、それが正しいと思えるだけの経験があるんだろうな、と。
その隈氏が、福井市内でも老舗の料亭「開花亭」によるレストランの設計を手がけておられたらしく、 2月にオープン予定だそう。
福井新聞 – 写真ニュース
同レストランはコンクリート一部鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約380平方メートル。1階がカウンターとテーブル席、2階は3つのスペースに分かれ個室として利用できる。収容人数は65人。本県の食材を使い、素材本来の味を生かした和風料理を提供するという。
東、西、北の3方の壁をガラス張りにした、高さ約8メートルのモダンな箱形の建造物。着物の伝統的な柄の一つ「紬(つむぎ)柄」をデザイン化した木製の格子で、東、北の壁面を囲っている。格子に水に強い福井産のイヌマキを用いるなど、本県の素材も活用。店舗内は床材などに南アフリカ産の黒の石材を使い、モノトーンの落ち着いた空間を演出している。
こちらも、濱田醤油蔵もどちらも楽しみですね。どんなのが出来上がるんだろう。今と昔がうまく溶け合う建築、見てみたいです。
「負けない建築」に脱帽…
本日の日経新聞に『私の苦笑い』という記事に隈研吾氏の中な国での作品「竹の家」につ…