京都市内には新選組ゆかりの地がいくつか点在しています。昔から新選組をモデルにした漫画がありましたが(例えば「風光る」「銀魂」「るろうに剣心」)、最近では乙女ゲーム「薄桜鬼」が一部で人気を集めそんなゆかりの地を巡る女性たちも増えているようです。今回は、そんなゆかりの地を巡ってみました。
目次
近藤勇の墓がある「壬生寺」へ
まずは、新選組ゆかりの寺として有名な「壬生寺」へ。京都三大狂言の一つとも言える、4月と10月に行われる壬生狂言(重要無形民俗文化財に指定されています)でも有名なお寺さんです。
新選組は文久3年に、京都・壬生で結成されました。壬生寺においては新選組の隊士たちが武芸や大砲の訓練が行われ、壬生寺のすぐ近くにあった八木邸・前川邸は彼らの屯所でしたが、今もなお残されています。
アクセス方法
京都駅からは市バス26系統の御室・山越行きに乗り、「壬生寺道」下車したら歩いて5分ほど。阪急電車の大宮駅、嵐電・四条大宮駅からも近いです。
夜泣き地蔵
門を入ってすぐ右手に見えるのが「夜泣き地蔵」です。別名「おせき地蔵」とも呼ばれ、病気平癒や夜泣きどめにご利益があると言われています。
ご本堂
こちらは一度消失して、再建されたお堂です。ご本尊は延命地蔵菩薩像。夜泣き地蔵、水かけ地蔵もふくめお地蔵さんをおまつりしています。
奥に見えているのは京都市内から集められた3,000体以上あると言われている石仏です。
水かけ地蔵
境内にはもう一つお地蔵さんが安置されており、水をかけて祈ると、一つ願いが叶うと言われています。
壬生塚
お参りがすんだら「阿弥陀堂」へ。この奥に新選組隊士たちの墓が祀られている壬生塚があります。入場料は100円、小さなボックスに入れて中へと足を進めます。阿弥陀堂ではお守りや新選組トートバッグ、マスキングテープなどが販売されています。
また地階の歴史資料室には、歯薬師如来が祀られています。
龍神像
壬生塚へと足を踏み入れると、まずは放生池の龍神像が目に入ります。
あぁ新選組 歌碑
故・三橋美智也氏の代表歌「ああ新選組」。コインを入れると歌が流れます。
近藤勇胸像
中の島の正面奥には新選組隊長・近藤勇の胸像と遺髪塔。
隊士7名の合祀墓
新選組屯所で暗殺された芹沢鴨と平山五郎の墓など、隊士7名の合祀墓。
壬生寺周辺スポット:八木邸、旧前川邸
さて、壬生寺を出てほんの数メートル歩いたところに和菓子店「京都鶴屋」があります。その奥に新選組・屯所だった八木邸があり、現在は内部が一般公開されています。京都鶴屋ではガイド付き見学を受付していますが、受付時間は16時半までなので注意してください。また見学には、抹茶と鶴屋名物「屯所餅」もついてきます。
同じく新選組の屯所だった前川邸は、現在は田野製袋所の方の住居として使われているため一般公開はされていません。ただし土曜、日曜、祝祭のみ土間部分を店舗として開き、オリジナルグッズなどを販売されています。
新選組関連のお土産
壬生寺で販売されているグッズで一番人気なのが、このマスキングテープ。2個800円。
→新撰組ゆかりの寺!京都・壬生寺限定オリジナルマスキングテープセット
屯所だった八木邸と併設されている和菓子店「鶴屋」。
鶴屋の名物がこの「屯所餅」です。京野菜の壬生菜を刻んで、粒あんを包んだお餅。
旧前川邸へと向かう道には、新選組のピンズや根付ガチャガチャも。
カプセルスタンプもありました。
河原町周辺スポット:池田屋騒動跡、坂本龍馬・中岡慎太郎遭難の地
さて、壬生エリアの散策が終わったら次は河原町通へと移動。阪急の四条駅まで歩いて(徒歩5分ほど)河原町駅で下車。
そこから三条通へと上がっていきます。
その途中に、坂本龍馬・中岡慎太郎遭難の地と書かれた駒札が見つけられるでしょう(円山公園には彼らの銅像が、京都霊山護国神社の墓石があります)。今は近江屋もなくひっそりとあるだけ。龍馬33歳、中岡30歳のことでした。
さらに上がり、三条通を三条大橋方面へ。池田屋騒動のあった池田屋跡は、現在「旅籠茶屋はなの舞」として営業中。
現在は石碑が建てられています。
ちなみに「はなの舞」ではこういった隊士カクテルが飲めるそう。これは新選組ファンにはたまらないかも(笑)
他にも光縁寺、新徳寺、西本願寺など京都にはいくつものゆかりの地があるのでぜひ色々巡って、新選組の隊員たちが生きた時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
壬生寺
住所/中京区坊城通仏光寺上る
TEL/075-841-3381
料金/壬生塚参拝料 100円