オープン当初からずっと行きたかったお店。シェフは、岸辺のブーランジュリー「ル・シュクレ・クール」で一時ですが販売で働いておられたことも。ただ、行こうと思ってもここは完全予約制。あいている日がブログで告知されるのですが、だいたい2、3ヶ月待ち…。週末はほぼ空席がなく予約がとれずにいたのですが、相方がずっと行きたいと言っていたこともあり、彼の誕生日にあわせて12月にディナーの予約を入れました。茨木駅から徒歩5分のところにひっそりとある隠れ家のようなトラットリア「イル・ピスタッキオ」です。
8席だけの小さなお店をシェフ一人で料理からサーブまで完全に切り盛りされています。ちらりと見える厨房をのぞいてみるとそこは戦場さながら。なのでお料理もわりとゆっくり目に出てきます。
オーダーですが、夜のコース料理は無くなって、フィックスの前菜にアラカルトでパスタやお肉などを組み合わせます。10月〜3月は山のシチリア料理(お肉がメイン)、4月〜9月の間は、海のシチリア料理(お魚メイン)。
今回は2月に訪れたのでお肉がメインですね。
前菜の量が結構多いです、と言われたので、パスタとメインだけ注文することに。
まずは泡で乾杯。シチリアのワインもいろいろ揃っています。
前菜
ひよこ豆とジャガイモのコロッケをパイ生地で包んだもの。ホクホクとしたコロッケの食感とサックリとしたパイの歯ざわりが食欲をそそる。
自家製のももハム、パンチェッタ、サラミなど。熟成された肉の旨味を存分に堪能できる。シェフの心意気が伝わって、思わず唸りたくなるようなしっかりした味。
続けて、シチリアからとりよせたというチーズ。黒胡椒の粒が舌にピリピリと刺激を与えてくる。成熟したチーズの芳香にうっとりしつつ、ワインが進む。
オリーブとセロリ、人参のマリネ。ぽりぽりとした歯ごたえを楽しむ一品。
そしてもちろんパンも自家製。さすがシュクレで修行されただけあってしっかりと風味のあるパン。ゴマの香ばしさも手伝って思わず手がのびるけれど、メインもパスタもあるのでぐっと我慢。
相方はシチリアの赤ワインをセレクト。
さらにこの上、まだ前菜が続きます。なんと5品!!本当に前菜が多くて、少しずついろんな料理を食べたい私には嬉しいのですが、お腹のふくれ具合が気になってきます。
ほうれん草のなんとか。
リコッタチーズと自家製ソーセージのパン。
ふうわりと軽やかな舌触りのカリフラワーのフリット。
薄切りのなすで巻いたやつ。
きのこの紙包み焼き。
どれもこれも美味しいし、それぞれのバランスもいい!
とここまでが前菜に含まれます。ここからはアラカルトで注文したものですが、正直なところこの時点でかなりお腹が膨れました。
パスタ
リコッタチーズとピスタチオソースのラビオリ。パルミジャーノチーズはサーブされた時点でその場で削ってくれるので、チーズの香りがとても鮮やか。
ピスタチオの若々しい風味が余韻として口の中に残る。
メイン
最後は、黒豚肉に、豚のミンチと卵を詰めてオーブン焼きにしたもの。クセのある八角のような香りがとても特徴的。甘辛いソースとの相性もよく、ずっしりと腹にこたえるメインでした。
これで二人で16,000円弱。大々大満足。すべて美味しかった。
次は魚メインのシーズンにまた予約をとって行きたいと思います。(これがなかなかとれないんだけど!)
【店舗情報】
店名/トラットリア イル ピスタッキオ (TRATTORIA IL PISTACCHIO)
住所/大阪府茨木市西中条町2-12
TEL/072-657-8733
定休日/月曜
営業時間/
12:00~15:00(L.O.14:00)
18:00~23:00(L.O.22:00)
昼、夜、一回転