long time no call 2007/11/21 コトノハスポンサーリンク 「わかる?」少し黙った後、「…わかるよ」と私が応える。 かすかに笑って。君は、心底ほっとしたように笑う。寒いね、もう冬だね、なんて たわいもない会話だけが空中に消えていって 本当に喋りたいことは、どちらも切り出せない。「…また、電話してもいいかな?」と、遠慮がちに君が訊ねて、私は言葉に詰まる。両方は手に入れられないよ、と 言ったのは誰だったかな。私は我が儘だと思う。