1月末日。凍えるほど寒い京都の冬。雪がひっきりなしに降り続く中、岡崎へ。ただただ寒い。京都の冬は底冷えがする、というけれど、身体の芯から本当に凍っていくようだ。そんな雪の中、元気に辛子色の車が通り抜けていく。生八ツ橋聖。
三条大橋の横断歩道。買い物帰りと見えるおばあさんが小走りで通っていく。日は照っているのに。こういうのってなんていうんだっけ。晴れの日に雨が降るのは狐の嫁入り、晴れの日に雪が降るのは狸の嫁入り?そんなわけないか。
暖かそうなダウンジャケットに身を包んでいるのに、亀のように首をすくめながら背中をまるめて早歩きをする相方に全く呆れる。寒がりめ。
体温が基本的に高いんだからそんなに寒くないでしょう、私の方が寒い!と主張しながら、ぽかぽかと温かい彼の指先にすっかり冷えきった自分の指先をからめると、「(体温を)奪わないで」と眦をあげて怒られてしまった。
そんなある雪の日。