グランフロント大阪で開催されたTAKEO PAPER SHOW 2014 「SUBTLE」に行きました

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昨年開催されたTAKEO PAPER SHOW 2014 in 大阪。2014年のテーマは「SUBTLE(サトル|かすかな、ほんのわずかの)」でした。会場は大阪駅直結のグランフロント大阪、ナレッジキャピタルイベントラボ。今までは本町のマイドーム大阪で開催されていたので、アクセスしやすく助かりました。開催日程は2014年12月4日〜12月7日とほんの4日間でしたが、初日に行ってみたところ、学生さんやデザイナーの方たちだけでなく、グランフロントにお買い物に来たついでにちょっと立ち寄ってみた風のおばさまたちも多く、なかなかの盛況っぷりでした。冒頭の写真は、「KITTE」のVIを手がけたデザイナー・三澤 遥氏の「紙の花」。使用されているのはグラデーションを刷った紙「ビオトープGA―FS」。これを筒状に細く丸めて鉛筆削りのように薄く削ったもの。

展示は4つのコーナーに分かれていて、じっくりと拝見してきました。ちなみに、ほぼ写真ばかりでレポートになってませんw

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A: SUBTLE | CREATION

15名のクリエーターが制作した作品展示。

トラフ建築設計事務所「ひとつながりの糸」

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寄藤文平「紙・人・紙」

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紙を切り抜いた人が少しずつ起き上がっている。人はほんの8mm。

建築家・中村竜治「CONTROL」

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直径12ミリ、幅0.5ミリの紙のリングを組み合わせているのだけれど、整然と並んでいる様子は見ているものに何かしら緊張感を与える。コントロールされている、と感じる。

2013年に「中村竜治|コントロールされた線とされない線 (現代建築家コンセプト・シリーズ)」という書籍も出版されています。

建築家・石上純也「SPRING」

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近寄ってみると、この新芽のような形に小さく小さく切り取られた紙がモワモワと集合しているのがわかる。25種類の小さな葉っぱをデザインし、ある一定の幅の帯に等間隔に配置。その帯は6種類にわかれていて、少しずつずらしてながら並べている。

宮田裕美「わずかな接点でつながっているネックレスのようなもの」

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それぞれ違う紙を使用している。

建築家・冨井大裕「角」

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紙の用途自体は損なわれないけれどもう戻らない、紙の魅力は失われる、という紙の「取り返しがつかない」緊張感を表現。

服部一成「コンピュータードローイング」

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“マウスを即興で動かして落書きした線に、コンピューターの簡単な機能でオートマチックに細かい波のような変形を加え”たとのこと。

ハム・ジナ「タグやラベルを描く」

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”記憶を記録する作業”

皆川明「Pe!」

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三澤 遥「紙の飛行体」

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田中義久「保存ケース」

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原研哉「チョコレートの帽子」

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トレーシングペーパーに複雑なレーザーカッティングをして作られたオブジェクト。

葛西薫「紙を貫こうとする石、あるいはそうさせまいとする紙」

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例えば金魚すくいのポイと金魚のように。張力を感じるもの。

B: SUBTLE | COLLECTION

ここからは、紙が担ってきた価値を作例を通して再確認できるコーナー。

記す – あるデザイナーのノート

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折る

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封印する

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包む

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襟を正す

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慈しむ

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目をこらす

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もったいをつける

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手触りをつくる

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かたどる

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ピエール・エルメのパッケージ

開封する

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透かす

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刹那の余韻を味わう

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線香花火

C: NEW RELEASE

2011年以降に発表された新しい紙。建築デザイン事務所noizによる作例。

風光 / 紙礁

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NTラシャ / TONE OF GRAVITY

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D: 紙の肖像

上田義彦による紙の写真

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写真家・上田義彦氏による紙の原像17点。

新作サンプル

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まとめ

2011年、2012年は開催が無く、久しぶりのTAKEO PAPER SHOWでしたが、やはり行ってみるととても刺激されました。クリエイティブな作品はもちろんそうなのですが、最後にTAKEOの新商品である紙のサンプルをもらいながら、竹尾の社員さんとお話できるので、なるほど、そういう使い方もあるのか、いつか使ってみたいな、としっかり頭にメモをしました。

また来年も大阪であるのかわかりませんが、グランフロントであるのなら行きやすいですし期待したいです。

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