駄目だよ。
僕を本当に必要だなんて思っていないくせに。
君が…もし僕に、僕自身が決めた事を破らせるつもりなら、もっと強くて揺るぎない魔法が必要だよ。森の奥の魔女に、何かを引き替えにしてもらってでも。
どんな想いで僕があの言葉を告げたのか、君は何もわかっちゃいない。
わからないでもない。結局のところ、代替がきくものに対して人は執着などするはずもないし、出来ないものだから。
別にかまわない。君がそう思うのは君の自由だし、伝えられなかったのは、僕に何かが足りなかったからなのだろう。
だけどこぼれたミルクは、そんな簡単に元には戻らないのだ。泣いても。笑っても。
It’s no use crying over spilt milk.