職人によるリメイク家具屋「finger marks」(フィンガーマークス)

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hello!で食事をとった後、烏丸通りへと向かう途中の二条高倉で気になるお店を発見。アンティークチェアや、古びたチェストが置いてある。あ、私こういう家具は結構好きかもしれない、と思ってよーく見てみると、実はここ、オーダー家具やUSED家具も扱っているのだけれど、それより家具修理サービス「家具クリニック」に力を入れているみたい。この置いてある椅子たちも、すべて布を張り替えたり、傷を補修したり、塗り替えたりして生まれ変わったものたちなのだ。

DSC08173_finger.jpg

へぇ!いいなぁと思いつつ、足を踏み入れてみた…


中には修理されたテーブルやソファ、椅子、箪笥が並べられていたのだけれど、年代を感じさせながらも古くさくないのがいい。昔から家にある家具を捨てることなく、修理してまた使えるようにしてもらえるのは嬉しいですね。

walkingcafe 二条通りにおしゃれなお店を発見!!によると、finger marksの意味は、

店長の矢野さんは、この名前に、家具に手を入れて、命を吹き込むという意味と、手あかがつくくらい、使っていただきたいという意味をこめて名前をつけられたのだとか・・・。

家具は使ってこそ、だものね。こちらのブログではインタビュー記事が載っているのでぜひ一読あれ。どうやら、自分だけの世界に一つの椅子も作ってもらえるらしい。ステキ。

二階と三階にはオリジナルの家具が並べられていました。家具だけではなく、古いステンレス?のレターケースや、柔らかい光を落とすペンダントライト、アンティーク調の掛け時計などなど、好みのものがいっぱい。もちろん、家具にも座らせてもらいましたが、ほどよい沈みこみ加減としっかりとした作り、丁寧にきちんと仕上げられてる感がする座り心地。あー、これはいいわ…。

DSC08172_sofa.jpg

そういえば、昔村上春樹が「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」でソファについて書いてて、私はわりとその部分が好きでした。

 私はつねづねソファー選びにはその人間の品位がにじみ出るものだと – またこれはたぶん偏見だと思うが – 確認している。ソファーというものは犯すことのできない確固としたひとつの世界なのだ。しかしこれは良いソファーに座って育った人間にしかわからない。良い本を読んで育ったり、良い音楽を聴いて育ったりするのと同じだ。ひとつの良いソファーはもうひとつの良いソファを生み、悪いソファーはもうひとつの悪いソファーを生む。そういうものなのだ。
 
 私は高級車を乗りまわしながら家には二級か三級のソファーしか置いていない人間を何人か知っている。こういう人間を私はあまり信用しない。高い車にはたしかにそれだけの価値はあるのだろうが、それはただ単に高い車というだけのことである。金さえ払えば誰にだって買える。しかし良いソファーを買うにはそれなりの見識と経験と哲学が必要なのだ。金はかかるが、金を出せばいいというものではない。ソファーとは何かという確固としたイメージなしには優れたソファーを手に入れることは不可能なのだ。

京都市内だとワンコインで出張見積もりに来てもらえるので、便利だね。滋賀には…来てくれないだろうなぁw

DSC08208_fingercard.jpg

2009.10.07 追記
ここでローテーブルを購入しました。→
フィンガー・マークスでウォールナットのローテーブルを購入(二条高倉) – sorarium

街の家具屋 finger marks(フィンガーマークス)
京都市中京区二条通高倉西入る松屋町58-2
TEL. 075-212-8360
11:00-19:00
水曜定休日


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