清水焼伝統の地・五条坂で、今年も「五条坂・陶器まつり」が開催されました。「五条坂・陶器まつり」は、何十万人もの人が毎年訪れる全国的にも規模の大きい陶器まつりで、約400店ものお店がずらりと南北の通りに並び、京都の夏の風物詩の一つでもあります。昨年も訪れていくつか食器を買いましたが、あまりの暑さに途中で朦朧としたので、今年行くかどうかぎりぎりまで迷いました。ただ、今回は平日、それも一人でのお買い物なので、ささっと見て帰ろうと思い少し陽射しが弱まる夕暮れ前に行ってみました。
陶器まつりは、毎年8/7〜10に開催されるのですが、夜の22時ごろまでずっとやっているので、仕事帰りに行く人も多いようです。京都は盆地なので夏は本当にうだるように暑いのですが、夕方になるとほんのすこしだけ陽射しがましになってきますし、夜は夜でお祭りの雰囲気も味わえて(屋台も出ています)ウキウキとします。
暑さに負けずゆっくり器を見たい人は、昼間よりも夕方〜夜にかけての方がいいかもしれません。
すでに暑い京都が、陶器まつりは人いきれでもわーっと熱気が立ち上がって危険なぐらいです。昼間に行く人は熱中症対策をしていくことをおすすめします。
さて、京都の陶器まつり、というからには清水焼ばかりなのかと思いきや、そんなこともなく、ここの陶器まつりは全国からいろんな窯元・作家さんがいらっしゃって、陶器の見本市のような感じです。お得といえばお得?
そして通常の商品に混じって、棚の下の方とか小さなラックにB級品が混じっていて、それらがかなりお安く購入できるチャンスでもあります。ここ数年は若手作家さんが南側の通路にたくさん参加されていて、好きな作家さんだとネットショップなどでは手に入らないものもあったりするので、それを見るのも楽しいです。
何より陶器まつりでは、作家さんとお話できるのが一番の醍醐味。多くの作家さんは話しかけると、気さくに応じてくださいます。
この蚊遣器はすごく可愛くてほしくなったけど、蚊取り線香自体を使わないわ…と思って買わなかったんですが、やっぱり買えばよかったかもしれない。でもなぁ…マンションじゃちょっと匂いが篭るから蚊取り線香は厳しい。
こちらは東京の作家さんのブース。器の縁の茶色がとても綺麗で、磁器もいいなぁと思いました。
五条坂の北側の通りには、若宮八幡宮(陶器神社)があります。せっかくなのでお参りしました。もともとは六条醒ヶ井にあった社殿ですが焼失したりと転々と場所を変え、慶長2年(1597年)に現在の地に落ち着きました。
8/7〜10は陶器まつりとともに若宮八幡宮例祭が行われます。
縁結びの神様でもあるようで、ハート型の絵馬が多く納められていました。
ちなみに氏子は陶磁器業者の皆さんだそう。
前回の反省をいかして今回はさらーっと一周。夏は苦手ですが、夏の夕暮れ時の空はとても好き。
もう少し歩きたくて、五条から四条通まで鴨川沿いを歩くことに。途中で下に降りると、マラソンやウォーキング、犬の散歩をしている人たちとすれちがいました。近くに水辺があるとほっとするのは、私が水のある場所で育ったからなのでしょう。
対岸には納涼床が張り出していて、風情を感じますね。(実際は貴船と違って結構暑いし虫がよく飛んでくるのであまりおすすめはしませんw)
それにしても、こうして京都の夜を一人で歩くのはずいぶんと久しぶりでした。少し心細いような、それでいてとても自由な気持ちになって、こういうのも悪くない、と頷いたりして。
京都にはいい思い出も辛い思い出もたくさんあって、だからこんな夜は少し感傷的になるのかもしれません。
今回、購入したのは先ほどちらっと紹介した東京の若手女性作家さんの器。お名前お伺いしたんですが、失念してしまいました。残念。艶かしいクリーム色のつやのある向付け。このゴーヤとハムのナムルはこの夏のヒット料理。
焼けたような口造りが特徴的で美しい。
とても使い勝手がよくて我が家で大活躍しています。また来年も会えますように。
我が家も あまり蚊がいないので使わない‥けど、あれ欲しいかも(笑)
いつもとは趣の違う器 大きさと深さがちょうど使いやすそう。
さすがに1人で持つのだから幾種類もは買えませんね。
3枚目の写真のお二人 浴衣姿が自然で素敵 (^^)
そらさんはこの夏、浴衣でお出かけできました?