鯨は頭がいいから食べるな、とか言うのは、ただの偽善だよなぁと思う。そういった主張を建前にした捕鯨禁止運動とかを見るたびに腹立たしく感じるのだった。
人間とは罪深い生き物なのだ。魚も、鶏も、牛も、豚も、みな命あるものを食べて生きているのであって、それを賢いから、とか、可愛いからかわいそう、という理由で、自分たちが馴染まない食習慣をけなす権利など誰にもない。お隣の韓国では犬を食べる食習慣があるらしい。まぁ、私は食べたりはしないが、その文化をさして野蛮人だとは思わないし、言う権利など持っていない。
あなたがいつも食べている牛や豚は可哀想ではないのかな?
と問いかけたい。
ただ、絶滅危惧種に指定されているシロナガスクジラなどもいるので一概に捕鯨賛成ー!というわけでもないのだが…、なんかあの狂信的で感情的な主張が苦手なのですよ、私は。
高知は捕鯨文化が盛んな土地なので、もちろん鯨料理も多くある。市場でだって普通に売っているのだ。
で、食べてきましたよ、鯨を!はりまや橋からそれほど遠くない場所にある「酔鯨亭」にて。ちなみにここで出されている鯨はすべて、調査捕鯨で捕獲された「ミンク鯨」です。
まずはつきだし。これは「どろめ」、生しらすのことです。
高知では「ウツボ」もよく捕れるようです。これはウツボのたたき。もっとコリコリしてるのかなぁと思いきや、意外とやわらかくとろりとした食感。
鯨特選盛り。左上から時計回りに、鯨ベーコン、鯨の紅白造り(鯨の赤身と皮鯨の刺身)、サエズリ(鯨の舌)、花鯨(尾の部分を薄くスライスし、茹でて真っ白くチリチリに加工したもの)、ウネス(鯨の下あごからヘソの手前までの縦に凹みのある部分)
うーむ、どれもかなりクセのある味ですね。まぁ、すごく美味しい、というわけでもなく、へぇ、これが鯨の味なのか、という感じ。
鯨の竜田揚げ。身が固いんだけれど、割合あってると思う。結構美味しい。
鯨串カツ。えーと、本当に普通に串カツみたいな味でした。(笑)
鯨のうま煮。あっさりとした素朴な味。
四万十川の天然鮎。天日塩がふってあって、これが美味しいのなんのって!!!
あと地酒「酔鯨」も飲みまして、さすが日本酒はきついねぇ。かなりいい気分になって、ホテルまで酔っぱらいながらゆるゆると歩いて帰りました。旅ってこういうことが出来るからよいよね、やっぱり。
酔鯨亭
住所/高知市南はりまや町1丁目17-25
TEL/(088)882-6577
営業/11:30~14:00
17:00~22:00(L.O 21:30)
日曜祝日 17:00~22:00(L.O 21:30)
西浅草にリーズナブルな鯨料理店があります
えんむすびって屋号です。
若旦那は捕鯨船に乗ってたみたいですよ