南禅寺三門~古代ローマの水道橋を模した「水路閣」

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 平安神宮のそばを通り抜け、そのまま向かったのは「南禅寺」。ここはもうずいぶん前から行きたかった場所。というのもよく雑誌の撮影にも使われている「水路閣」があるのだ。あの有名な煉瓦のアーチ!是非見たくて。

 私たちはゆっくりと歩く。

 昔、私はほとんど歩かない人間だった。変わったのは、あの人と京都の夜をひたすら歩いたあの日からかもしれない。そんなことを考えると、やっぱり少し胸が痛くなる。だけど、仕方ない、私はそれでも京都が好きだからあの街を訪れずにはいられないし、生きていれば思い出は増える一方だってわかっている。

 色々な場所を私たちは歩いた。路地裏も、川のほとりも。でも私は道なんてほとんど覚えていなくて、思い出せるのはつないだ手のぬくもりや、横顔や、街の喧噪ばかり。なんの役にも立ちやしないそんなものばかり。

 噴水の奥に見えるのは「琵琶湖疎水記念館」。こういう水がたっぷりある場所を歩いてると本当に落ち着く。人もあまりいないし、静かだし、ほっとする。私は人混みが本当に苦手。

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 南禅寺の手前には、こんな昔の線路の跡も見える。ここを散策も出来るようだ。

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 お寺に向かうまでに「ゆどうふの順正」を見つける。あぁ、ここにあるのね。今年か来年の冬にはここに湯豆腐を食べにきたいものだ。湯豆腐といえば「順正」というぐらい有名、なのですよ。

 奥へと入っていくと、南禅寺の「三門」にたどりつく。

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 うわぁ…新緑が柱と天井の枠にとらえられて、まるで一枚の写真のよう…。なんて綺麗なんだろう!たまらないな。これ、実際に見たら本当に美しくて息をのむと思う。秋もまた素晴らしいんじゃないだろうか!

 南禅寺は、ちょっと観光地から離れているからか人は少ないし、緑は多いし、その上こんな撮影意欲のわくスポットもあるし、と予想外にいい場所でした。

 が!!!しかしメインはここではないのです。


 もう少し進んでいくと、左手に煉瓦が見える…。そう。琵琶湖疎水が境内の中を流れている「水路閣」。明治21年田辺朔郎が設計した水道橋がここにあるのだ。

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 もう言うことはないですね。言葉もないほど。

【関連サイト】
・南禅寺 オフィシャルサイト
南禅寺水路閣 観光&レジャーガイド – goo 京都
“古代ローマの水道橋を参考に、1888(明治21)年に建築された。橋上を琵琶湖疏水の支流が流れる。風化した赤レンガや、13の橋脚が形づくる大小のアーチの連続が美しい。”

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