今回のインスタレーションは、オーストラリア出身の女性アーティストPIP&POPによる、砂糖で作られたポップでカラフルな甘い甘いファンタジーの世界です。
着色した砂糖、顔料、ミニチュア、粘土、グリッターなどを使って、PIP&POPのオリジナルワールドが工場内に完成しました。実は完成するまで一ヶ月ほどかかったそうです。
少しでも触れてしまうと崩れてしまう砂糖の儚さと、このサイケデリックで奇抜な色の組み合わせは、まるで逆方向にあるように見えますが、それが危ういバランス感覚で成り立っているのがPIP&POPの世界なのでしょう。不思議に引きつけられてしまいました。
しゃがんで目線をできるだけ低くして見ていると、どこか幻想の国、アニメの世界に自分が知らず知らずのうちに入り込んでしまったような気さえ起きてきます。
この世界を探検してみたい。
不思議な植物、不思議なカラフルな山々、鱗のような奇妙な砂。