今でもまだ母が生きているような気がする。既に解約された母の携帯番号もメールアドレスも、もう届くことは無いとはわかっているのに、アドレス帳から消すことが出来ないまま一年が過ぎてしまった。
今もなお、哀しみが時折嵐のように突然襲ってくる瞬間がある。なぜこんなに早く死んでしまったの、お母さん、お母さん、と息が出来なくて苦しくて、過呼吸のようになってしまう。
もっと母のために出来ることがあったのに、もっと側にいてあげたらよかった、あの日の前日にどうして帰ってきてしまったんだろう、病室から帰る前にもっと話せばよかった、あの時、もっと…もっと…。
後悔は尽きない。
短くても母は幸せだったはずだ、と一旦は思っても、きっとこの後悔はずっと私の中に年を重ねるごとにさらに重みを増して積み重なっていくんだろう。
泣いて泣いて泣き尽くして、もう枯れ果てたと思った涙もまだ尽きてはいないことを知るそんな一年だった気がする。
あなたが好きだった紫陽花と白薔薇に祈りをこめて。
折にふれ 季節ごとに 花を見ても星を見ても
いつもの椅子を見ても お気に入りの本を見ても
そこここに思い出あふれるけしきを見て‥
涙したり微笑んだりするそらさんの心のなかに
色褪せることなくずっとずっといらっしゃいますよ。