前々からずっと換えたいと思いつつ、仕事が忙しかったり体調を崩したりとなかなかタイミングがなかったのですが、今ちょうどぽっかりと穴があいたように暇がとれたので、今やらなかったらいつやるんだ、と重い腰をあげてMacbook ProのSSD換装をすることにしました。
劇的に変わる、と聞いていたのでワクワクしていたのですが、本当に新しいMacを買ったかのように快適になってすごく嬉しいです!
使用していたHDDときたらもう、データもいっぱいいっぱいで常に10GBぐらいしか空いてなくて、起動も遅すぎるぐらい遅いし終了するのも遅くてうんざりしていたのです。
ところが、SSDに換装後、起動に3分ぐらいかかっていたのが、30秒ぐらいでさくっと起動するようになって、どのアプリもキビキビと動いてこんなことならもっと早く換装するべきだったと反省しています。すごい!本当にすごい!
ただ、素人にはなかなかSSDの交換はハードルが高いもの…。私もtwitterで鰐(@trmd)さんにアドバイスをもらいながらじゃないととてもできなかったと思います。本当に感謝。
それでもなんとか出来たので、その方法を画像を多めに丁寧に解説していきますね。
目次
準備するもの
必要なのはSSDと、外したHDDを格納するケース、そしてトルクスドライバー、精密ドライバー、そしてOS X Mountain Lion (¥1,700)のインストールディスクです。
SSD
私が購入したのは、インテル Boxed SSD 335 Series 240GB MLC 2.5inch 9.5mm Jay Crest Reseller BOX SSDSC2CT240A4K5。現在使用しているのが160GBだったのですが、できるだけデータは外付けHDDに入れていたにもかかわらず常に空き容量が10GB前後…!
180GBと240GBの価格差が2,000〜3,000円だったので迷わず240GBにしました。
また、SSDは壊れやすいときいていたので、どれにしようか迷っていたら「intelにしとけ!悪いことは言わないから」というアドバイスをいただいたのでこれで。
Macbook Pro(mid 2009)で問題なく動作しています。
HDDケース
鰐さんおすすめの「オウルテック 『黒角』 2.5インチSATA HDD/SSD用外付ケース USB3.0対応 OWL-ESL25/U3(B)」を購入。
2.5インチと3.5インチがありますが、ノートPCの場合は2.5インチを選びます。なぜこれかというとUSB3.0対応だから。後々を考えるとUSB3.0対応がいいそうです。
この中にHDDを格納して、USBでつなげれば携帯できる外付けHDDとして使えるようになります!便利〜。仕事用のデータをここにごそっと入れて打ち合わせに行ったりもできますね。
ちなみにHDD+SSD換装という手もあるようでしたが、私にはちょっと難しそうだったのと、光学ドライブが無くなると色々不便だな、と思ったので残すことにしました。
それから、
@sorarium 前に買った玄人のケースはUSB給電で動かなかったから最近はオウルしか買ってない。オウルのケースでHDDコピーするときは、かならずUSBプラグを全部繋いで使ってね。
— Waniqatar Kivensky (@trmd) September 4, 2013
なるほどなるほど。
@sorarium オウルのケース添付USBケーブルはY字型でジャマなんだけど http://t.co/3rCxOJd464 USB給電できるHDDを持ち歩くときにはコレ便利だけど同じようなのが100円ショップで売ってるから探してみ。
— Waniqatar Kivensky (@trmd) September 4, 2013
なるほどなるほど。
というわけでこれに決定w
トルクスドライバー
これも鰐さんおすすめのを購入。
アネックス(ANEX) ヘクスローブドライバーT型 T6×50 No.6300のレビューがほぼ「Macbook ProのSSD換装に使用しました」で笑いました。
先っちょがこんな風になっています。HDDについている留め具を外してSSDに付け替えるときに使います。
プラスの精密ドライバー
Macbook Proの裏蓋にはまっているネジはとても小さいので精密ドライバーが必要です。
Mac OS 10.8のインストールディスク
参考にしたのはMountain LionのインストールDVDを作る方法 | iPhonePEOPLEの記事。OS X Mountain Lion (¥1,700)をApp Storeからダウンロードし、後はこの手順にしたがってインストールディスクを作っておきます。
注意したいのは、容量が4.7GBを超えるので普通のDVD-Rには入りません。二層式のDVD-Rが必要なので、私は太陽誘電製 That’s DVD-Rを買いました。
HDD→SSDへ換装する方法
では、いよいよ換装へ。データのバックアップをとったら、電源を切ってひっくり返します。(その前にXbenchなどのベンチマークテストアプリなどで現状の速度とかを測っておくと、後でどれだけ速くなったかわかって楽しいかも。)
精密ドライバーを使用して、すべてのねじを外します。
Mabook Proのねじは、短いねじと長いねじがあり、場所によって違うので注意してください。
こんな風にマスキングテープでしっかり貼り付けておくと無くさないし安心。
これが蓋をあけた状態。左下にあるのがHDDです。
HDDの上にある黒い留め具を外します。
HDDを傷つけないよう慎重に。
2つのねじを外して取り外します。
半透明のシートをひっぱると、HDDが持ち上がるのでそっと少しだけ持ち上げます。一気に持ち上げないように注意!
というのも、ここにまだつながっているから。
この黒い部分も取り外します。
これが完全に取り外したHDDです。裏向けの状態ですが、側面にねじがついているのがわかるでしょうか。両サイドに2つずつついています。
これをすべて、SSDに取り付けます。
ここで使用するのがトルクスドライバー。
しっかりと最後まで4つともSSDに押し込んでください。
そうしたら、HDDから外した黒い部分を今度はSSDにつけます。
左下の空いたスペースにSSDを置いて、
先ほど取り外したSSDの上の部分に、黒い留め具をまたつけます。
一旦蓋をしますが、不具合がまた出てくるかもしれないのでまだねじはつけなくてもOKです。SSDの換装はこれで終わり。
HDDをケースに入れる
今度は取り外したHDDをケースに入れていきます。ケースに差し込んである基板を優しく外します。
基板をHDDに差し込みます。
この状態。
それを先ほど外したケースにカチリと入れるのですが、赤丸で示した部分に突起があるのでそれが基板の上にくるようにしてください。そうしないとうまくUSBがはまりません。
はまったら、この状態でUSBがはまるかどうか確認します。はまらないようだったら、きちんとケースに取り付けられていないということです。
私は全部ねじを締め終わってから、USBがはまらないことに気づいてもういっかいやり直しましたorz
ちゃんとはまったら、裏返しにしてケースの裏蓋のねじを取り付けます。
あとは上下のケースをスライドして蓋をし
最後にネジを回して完了。
Mac OS 10.8(Mountain Lion)をクリーンインストールする
Mountain LionのインストールディスクをMacbook Proにさしこみ、altを押しながら電源をつけます。
起動ディスクを選ぶ画面がでてくるので、これを選択。
言語選択をしたら、
ユーティリティ画面が出てくるので[ディスクユーティリティ]を選択。
SSDを選択、[消去]→[Mac OS 拡張(ジャーナリング)]→[消去]で一旦初期化します。
消去をクリック。
終わったらこの画面に戻り[Mac OS Xを再インストール]をクリック。
インストールディスクからのインストールなので、Mountain Lionのインストールが始まります。
SSDを選択して、インストール。
準備が始まって…
20分ぐらいインストールにはかかります。
クリーンインストールなので[今は転送しない]をクリック。
ようやくインストール完了!!
アップルマーク→[このMacについて]を見て、SSDになっていたらOKです。
ここまできたら、もう裏蓋のねじを締めても大丈夫。完成です。
インストールが終わったらまずこれを入れた方がいいみたい。→Trimenabler SSD の余計な書き込みを防いで寿命を延ばす「TRIM」を有効化するツールだそう。
TrimEnablerはフリー版でOK。プロ版はSMARTの詳細表示、モーションセンサーのオンオフ、ディープスリープ用イメージの削除、ローカルタイムマシンの無効化、ベンチマーク測定などの特に必要でもない機能提供版なので。
— Waniqatar Kivensky (@trmd) September 6, 2013
@sorarium そのかわりTrimをオンにしたらデフラグはやっちゃダメよー。どうにも遅くなったらOnyxで権限の修復。それでも遅いならOS再インストール。
— Waniqatar Kivensky (@trmd) September 6, 2013
いやー、本当鰐様様でした。おかげでスムーズに交換できました。ありがとうございました。
それにしても早いーー。起動が爆速です。なんて快適なんだろう、SSD。Xbenchでのベンチマークテストですが…
Xbenchで一応計測しといたんだけど、前回のwriteが13.38MB/sec Readが6.06MB/sec SSDのwriteが118.45MB/sec Readが27.64MB/sec まぁ前どんだけ遅かったんだっていうw
— そら (@sorarium) September 6, 2013
そりゃ、快適だわ(笑)