2010年に彦坂有紀さんともりといずみさんが始めた木版工房「彦坂木版工房」の「ベーカリーヒムカ パン画展」が京都・恵文社で開催されていたので行ってきました。
木版といえば、昔、小学校の図工の授業で一色墨で木の版を彫刻刀で彫り、インクをローラーでのせ、紙をのせたらバレンでごしごしとこすった思い出がありますが(今の小学生はこんなのしない?)、それとは全然違う柔らかな風合い、そこに本当にパンがあるような…そんな気にさえなるような画ばかりでびっくりしました。どれもこれも焼きたてのパンの香りがただよってくるよう。バゲットのざらりとした粉の感じとか、クロワッサンのホロホロと崩れるような皮とか…木版画でこんな表現ができるんだ!やってみたいなぁーと思ったところに、その場でできるワークショップが開催中だったので早速チャレンジ。
紙代100円をレジで払って、まずは一度やり方を見せてもらいつつ挑戦です。
パンの版にまずほんのちょっと水を3滴ほど落として、ブラシでごしごし。それから薄い色(パンの切り込み部分)の絵の具をまた3滴ほどつけてブラシでごしごし。
紙を版画の見当(いわゆるトンボ)のところにあわせつつ、静かにのせてトレーシングペーパーをのせ、その上から力を入れてバレンでごしごし!
ベースの色が完成。
次は同様にパンの焼き色をつけます。
二色刷りでしたが、なるほど、浮世絵ってこういう風に刷るのねー!ということが実施でわかって非常に興味深かったです。
すごく楽しかったので、クロワッサンのバッジ(200円)も買っちゃいました。相方は彦坂木版工房の男性がきていたバゲットのTシャツが欲しかったみたいですが残念ながら販売していませんでした。確かにあれはすごく良かった。
また、近くで展示があれば行ってみたいです。その前の週に京都に行ったのに…と思いつつまた京都まで出かけた甲斐、ありました。