あいたた。胃が痛い。帰ってきて小説を貪るように読んでいたらいつの間にか寝てしまって、はっと気づけば真夜中だった。そこからまた再び続きを読んでしまって、まだあと1/3ぐらい残っているところでなんとか顔を小説から引きはがす。
こんな風に夢中になれる小説があるのはとても幸福なことで、このシリーズは私が心待ちにしている作品の一つ。これだけは文庫落ちまで待てずに単行本で買ってしまうのだ。
ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ最新作「12番目のカード」。海外のミステリ作品の中では一番好きなのがこのライムシリーズ。いわゆる安楽椅子探偵なのだが、彼の場合は実際に四肢を動かすことが出来ない。ある事故によって脊椎を損傷し、動かすことが出来るのは左手の指一本と首から上部だけなのだ。しかし、彼の明晰な頭脳や、皮肉や、隠された正義感が私を惹きつけてやまない。魅力あるキャラクター。シリーズの第一作目は「ボーン・コレクター」で、これは映画化もされていたけれど、映画ではあまり小説の良さが表現されていなかった。
今回の最新作も期待を裏切らない面白さ。早く読みたいけれど、読み終えたくもないと思う。
文藝春秋 (2006/09)
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やっぱりおもしろい
リンカーンライム健在
他のシリーズ作品と比較して犯人像に「怖さ」や「すごみ」がない
TBさせていただきました。
まだ、これで2冊目ですが、このシリーズはホント新作が楽しみです。
過去の作品も読んでみようと思います。