先日、阪急百貨店うめだ本店10Fの雑貨フロア「梅田スーク」に期間限定で手ぬぐい専門店「かまわぬ」のショップがオープンしたと聞いて、行ってきました。
「八百かま」という八百屋さんに見立てたコーナーがあって、そこに大阪限定の手ぬぐい「なにわ野菜」やら「玉子」やら「アスパラ」やら他の野菜などが描かれた手ぬぐいがずらりと並んでいて、見ててすごく楽しくなりました。思わず二枚購入〜。
かまわぬとは
東京の代官山に本店がある手ぬぐい専門店です。直営店は東京と名古屋のみ。6/21に横浜にもオープンする予定。
屋号は、草刈りの時につかう「鎌」の絵と、筆で書いた輪のような「◯」、そして平仮名の「ぬ」で、「かまわぬ」。
江戸時代、はでな服装で江戸市中を横行した町人出身の侠客(町奴)が好んで身につけた柄で、その後歌舞伎役者の七代目市川団十郎が衣装に用いたことで、世間で大流行したんだそう。
手ぬぐいの染めの違いについて
今では色々な手ぬぐいが雑貨ショップや百貨店などで販売されていますが、実は大きく分けて三種類があります。
本染め
注染(ちゅうせん)と手捺染(てなっせん)があり、注染は染料、手捺染は顔料を使用したものです。
注染は江戸時代から続く染めの技法で、かまわぬの手ぬぐいの多くは注染です。染料を上から注いで、下からコンプレッサーで染料を抜きながらしみこませます。
染めものなので色落ちしたり、手染めのため若干ムラやずれがあったり、ちょっとお値段が高めだったりしますが、肌触りがよく風合いのある「にじみ」や、上の画像のように表も裏も同じように綺麗に染まること、吸水性にすぐれていることなどから、私は注染の方が好き。
手捺染は、型をつくり上からへらで染めていく技法。注染と違い、輪郭がはっきりとし、多色柄もお手の物。色落ちもしにくく、耐久性があります。ただし、上から染めるので、表はきっちり色がつきますが、裏面は薄くなってしまいます。
プリント
機械で顔料プリントするため、複雑な文字や柄でもできるのがメリット。画一的で、肌触りもよくありません。裏抜けもしません。ただし価格は非常に安いです。
大阪限定手ぬぐい「なにわ野菜」
さて、今回手に入れたのは限定手ぬぐい!限定という言葉にどうにも弱い私…。
「天下の台所を彩った伝統野菜たち」ということで、たくさんの大阪産野菜が描かれています。
描かれているのは17種類。
・勝間南瓜(こつまなんきん)
・毛馬胡瓜(けまきゅうり)
・大阪しろな
・泉州黄玉葱
・天王寺蕪
・服部越瓜(はっとりしろうり)
・田辺大根
・玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)
・守口大根
・高山牛蒡
・碓氷豌豆(うすいえんどう)
・鳥飼茄子(とりかいなす)
・三島独活(みしまうど)
・吹田慈姑(すいたくわい)
・芽紫蘇(めじそ)
・高山真菜(たかやままな)
・金時人参(きんときにんじん)
墨で描かれたようなタッチです。
一枚1,365円でした。
こちらは限定ではありませんが、ゆで玉子と、それを半分に割って玉子の黄身が見えている柄がずらっと並んでいるのがツボにはまって、こちらもお買い上げ〜。
手ぬぐいの使い方・洗い方
私は基本はハンカチの代わりとして使っています。薄いのですぐに乾くし、大判なので顔をぬぐったり手をぬぐったりするのに本当にぴったり。
他にも眼鏡ふきや、ふきんのかわり、包んだり、かごバッグの上において隠したり、ランチョンマット代わりにしたり、色々使えます。
洗濯方法は、たっぷりの水で手洗い。この時、洗剤やお湯を使わないこと。洗剤を使うと急激に色落ちすることがあるので注意です。
未使用のままほうっておくと染料がしみこみすぎて生地が傷んで破れることがあるらしいので、買ったらすぐ洗って乾かして、それから仕舞う方がいいみたいです。
阪急百貨店うめだ本店でのイベントは終わりましたが、現在はジェイアール京都伊勢丹10Fで、6月5日(水)~8月20日(火)の間、かまわぬの手ぬぐいが販売中です。お近くの方はこの機会をお見逃しなく。
あと、グランフロント大阪内にある紀伊國屋書店で、「当店スタッフが選ぶ百物語」コーナーができてるんですが、ここにもかまわぬ手ぬぐいが!妖怪手ぬぐい、一反木綿かわいい〜!
「かまわぬ」とのコラボてぬぐいもめっちゃいい感じ。 pic.twitter.com/i3dJvGBsJY
— 紀伊國屋書店グランフロント大阪店 (@Kino_GFOsaka) June 3, 2013
7/10ぐらいまでなので、こっちも要チェックですよ〜。
うふふ。
うでたまご(讃岐弁)は、娘のお弁当包みで~っす。
もう、3・4年になるので、いい色合いになっていました。
まだまだ、これからも遣います。