さすがにうどんを二杯も食べるとお腹がいっぱいになってきたので、三杯目に突入する前にちょっと運動でも、と「こんぴらさん(金刀比羅宮)」を訪れてみることにしました。
こんぴらさんは香川県仲多度郡琴平町にある神社で、海上交通の守り神として信仰されており、境内には航海の安全を祈る絵馬や船の写真が多く飾られています。また参道からひたすら続く石段も有名で、奥社までは1368段、本宮まででも785段があり、登った人のほとんどは石段のことしか感想を言わないとかなんだとか…。
この運動不足の私たち夫婦に本当に登りきれるのか…本宮までたどり着けるのか…と不安になりながら一歩を踏み出します。
ちなみに少し登ったところには、旧金毘羅大芝居「金丸座」と呼ばれる日本最古の芝居小屋があります。年に一度、春には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催されるのですが、私たちが行った時ちょうど開催されている時期だったのでのぼりが立てられ、人もちらほら見かけました。
100段目までの参道には両脇に土産物屋が並びます。なんとなく台湾の九份を思い出したり…。
100段目までは、わりとすいすい登れて、これなら行けそうな気がしてきます。
ちなみに杖はいろんな土産物屋の軒先で無料で借りられますが、正直荷物になるし、返却もその土産物屋に返却しないといけないので私たちは借りませんでした。
ただひたすら登る…。
登る登る…わりと若い人たちも意気揚々と登っていきます。私はもうこのあたりで息切れが…。もう無理もう無理と弱音を吐いている私を横で笑ってる相方が憎らしい…。
やったー!!登れた―ってまだ本宮じゃないの…。大門ですか。ええーまだ先があるの?もうここでいいんじゃない。頑張ったよ私…と言う私に、もうちょっと頑張ってみよう、先は平らだし、と相方が激を飛ばします。えええ…。
ここに四人の物売りのおばさんたちが並んでいましたが、この先は土産物屋は全くなくなります。
ちなみにこんぴらさんのお守りはこの二種類。笑顔元気くん、という謎のキャラを猛烈プッシュしているこんぴらさん。。
神馬発見。実はこのお馬さんは、結構なおじいちゃんだったりします。
さらに進むと、資生堂パーラーのレストラン「神椿」が。
見晴らしもよくて、正直ここで満足なんですが、私。というか、足が疲れたし、もう無理!ここまで来たんだから神様のご利益もあるよぅ…と泣き言をつぶやきますが、相方に「あともうちょっとで本殿だって。これ登ったら。俺は小さい頃に登ったことがある。」と言われ、この階段だけだからね…と泣く泣く登り始めます。
このあたりで足ががくがく。
こういう歩きやすいスニーカー、ウォーキングシューズで来ることを本当におすすめします。
いよいよ本殿…じゃないじゃん!旭社…!…嘘つきー!と横を睨むも、相方は素知らぬ顔。騙したな…。
や、次は本当。この階段を登ったら本宮だという言葉をもう一度だけ信じたら…。。
まだ先に階段あるし…!!
脳裏に流れるこんな歌
♪信じやすく騙され続けて〜もう騙されるもんかと〜誓った翌日また騙される〜O型〜♪
(by 「もーひとつの恋愛症候群」さだまさし)
しかし、こんな小さい子も登ってる…えらいねぇ。。
ところで、本宮への最後の階段の前に真須賀神社という小さな社を発見。よくよく見てみるとスサノオノミコトとクシナダヒメを祀っている神社。ちなみに須賀神社というのはスサノオノミコトを祭神とする祇園信仰の神社だそうで、京都の八坂神社が本社なのだそう。
漫画「八雲立つ」に出てきたねー。そういえば。クシナダヒメ。私の大好きな漫画の一つ。
龍のような亀のような…玄武?
ようやく本殿に到着ーー!やったー。この達成感はすごい。登りきりました。
眼下に琴平町をのぞむ。
実はさらにここから先に奥社がありますが、さすがにもうこれ以上は登れないので諦めました。
木造の渡り廊下。
昔々、こんな風に首に袋をかけてその中に飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費を入れ、主人の代わりにこんぴら詣でをした犬がいたそうで、そういう犬のことを「こんぴら狗」と呼ぶようになったんだとか。
今年は初詣でおみくじをひいて大吉だったので、ここではひきませんでした。
さすが海の神様。本当にたくさんの船の写真が飾られています。
旅客船だけでなく、タンカーなども。
海事関係者にとっては一度は訪れたい神社なんでしょうねぇ。ちなみに、こんぴらさんは海だけでなく普通の交通安全のご利益も高いそうです。
単独太平洋横断したモルツ・マーメイド号も奉納されています。
そして三穂津姫社にもお参りして、満足した私たちは今度は下り階段へ…。実は登るより下りの方が足ががくがくぶるぶる震えて大変でした!!
帰り際、子供を背負って歩いている男性を発見。。お疲れ様です。。本当に行きはよいよい帰りは怖いの世界だわw
ちなみに下りの参道沿いにあったPOPだるま。
これ、何かの新聞記事で見たことがある!と思ったらやっぱり。(→POPダルマ人気/琴平の讃岐一刀彫り店 | 香川のニュース | 四国新聞社)
ただいま2年待ちだそうー。なんとオリンパス・ペンを持っただるまもいますよ。可愛い。ちょっと欲しいです。
琴平町のマンホール。
大変でしたが、あれだけの階段をのぼっていったんだからご利益ありますよね、神様?! ちなみに3日間ぐらいはふくらはぎがパンパンに腫れてそっと触られるだけで悲鳴をあげる羽目になりました…。
あー疲れた!
こんにちは。
地元ネタなので、ついついコメントしちゃってます。
金毘羅さん、懐かしい!!
そうなんです。足、ぱんぱんになりますよね。
でも、中学時代運動部の私は、よく、遠足がてら石段ダッシュをやらされました。
こんぴらさんは、おっしゃるとおりクシナダヒメをお祀りもうしあげております。”八雲たつ”うれしい。私も大好き。またまた読み直しちゃいました。
地元では、こんぴらさんは付き合い始めのカップルは、絶対訪れてはならぬ場所。ヒメがやきもちをやくので、縁切り場所でも有名です。
ご夫婦で訪れるのはОK!!ですよ。
香川のフォルムカード、金毘羅さんのうちわもありましたよね。