大阪に生きる人たちの暮らしを地図におとしこんだ「日常記憶地図 – それぞれの生活圏 -」

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久しぶりにすごくいいな、と思ったサイトがあったのでご紹介。

大阪市にある「上町台地」(うえまちだいち)。大阪城・天満橋〜天王寺・阿倍野地区〜住吉大社のあたりまでのエリアをさす言葉です。

日常記憶地図  それぞれの生活圏  1

その「上町台地」で暮らす人や働く人たちに、いわゆる生活圏内でのお気に入りの場所、いつも買い物するお店、散歩道などを紙の地図に書き込んでもらい、それを見ながら話を聞いたものをそれぞれまとめたもの、それが「日常記憶地図 – それぞれの生活圏 –」です。

twitterでフォローしている@ayktさんが企画・制作したサイト。fc2でこんなふうなサイトも作れるんだ、とちょっとびっくりしました。

大阪城  Google マップ

上町台地エリア図によるとだいたいこのあたりを指すようです。左上の方に梅田(大阪駅)があるので、だいたいの位置関係はわかってもらえるでしょうか。

例えば、3才の「ミオ」くんにとって、やはり遊び場所である「公園」が中心になっている。そしてそれぞれの公園を使い分けている、というのが面白かった。

22才の「ミズホ」さん。小さい頃からこの場所で育ち、この場所で生きている女性。

ミズホ(22才)の場合 日常記憶地図

世話役のおっちゃんは誰のお父さんかもわからないまま、「おっちゃん」と呼んでいる。夏しか会わない。
太鼓つながりで仲良くしている年上のお姉さんがいる。

ミズホ(22才)の場合 日常記憶地図

子どもの頃、道路が石畳で透き通った水たまりが美しかったが、アスファルトになってしまった。
急なく凹みのような坂道があって、皆で「ドンブラコ」(ストリートビュー)と呼んでいた。

実は、彼女とミオくんは「通りを挟んですぐ近く」にいる。でも彼女の「昔」の思い出と、ミオくんの「今」がつながっている、というのが非常に面白かったです。おそらくはすれ違ったりもしているのかもしれない。子供時代の彼女もミオくんと同じように夏祭りを楽しみ、公園で遊んだりしたのかもしれません。

31才の「カズヒロ」さんは、上町台地に勤めている人。住んでいるのは川沿いの天満橋。「川沿いが何よりの条件」で住む場所を決める人もいるのですね。それもまたいい。

地図の「遠くまできちゃったエリア」にくすりと笑いました。彼にとっては千日前より南がそんなエリアですが、私にも、あ、ここからは「離れてしまった」というラインがあります。

水辺での生活が生活に潤いを与えていて、とてもうらやましい。

特に私は大阪に住んでいるので、余計に楽しめました。同じ大阪に住んでいる人の生活がリアルに浮かびあがって見える感じがすごくいいな、と。これはぜひ他のエリアでもやってみてほしいです。

次の更新が楽しみ。(できれば、FacebookページかRSSフィードがあると更新が追いやすくてありがたいのでよろしくお願いします!w)

関係ないけど、地図といえば測量、測量といえばこの人ですよねー。

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『大阪に生きる人たちの暮らしを地図におとしこんだ「日常記憶地図 – それぞれの生活圏 -」』へのコメント

  1. 名前:@aykt 投稿日:2013/02/18(月) 14:32:45 ID:589fc6ab0

    そらさん( @sorarium )のblog(数年前からの読者!)でとても丁寧に読み解き紹介していただいています。自分の考えたことやおもしろいなと思ったことを更にピックアップしてもらっていてうれしい… / “大阪に生きる人たちの暮…” http://t.co/bLUKEx84