さて、前回の記事(Adobe Lightroom 4 レビュー(1)新機能のマップ+Eye-Fiの組み合わせは最強!)で、新しく追加されたマップ機能についてレビューしましたが、やはり位置情報というのは取り扱いが難しい情報でもあります。
自宅や会社などで撮影して、個人情報がバレてしまうのは絶対に避けたいもの。でも旅行時やお出かけ時にはつけたい。かといって毎回オン・オフするのは面倒くさいですよね。
そんなシチュエーションにもしっかりLightroom 4なら対応しています。「マイロケーション」機能では、指定したエリア内の写真は位置情報を非公開に設定できるんです。素晴らしい!
マイロケーション機能を使って自宅や会社のエリアを除外する
GPS情報が付加された写真には、上記のようにサムネイルにピンのような小さなマークがついています。そこをクリックすると、[マップ]で撮影された場所が表示されます。
例えば、自宅や会社など位置を知られたくない場所で撮影した写真の場合でも同様です。
それを、この左メニューにある「マイロケーション」を追加することで位置情報を非公開にすることができます。
まず公開したくない写真のピンマークをクリックし、[マップ]でそのエリアを表示。その後、[+]ボタンをクリック。
すると新規撮影場所を設定する画面が出てくるので、例えば[撮影場所名]を[自宅]などわかりやすい名前にし、そこから半径○キロメートルかを設定。そして[非公開]にチェックをいれれば、書き出しする際にメタデータからすべての撮影場所情報が削除されます。
たとえば、こんな感じですね。もちろんもっと小さい円にもできますよ。
実はこれは「グルーピング」といって、撮影場所やその半径距離でグルーピングすることのできる、地図上での写真管理に特化した機能です。例えばこれだったら「海遊館」でグルーピングしており、このエリア内でとられた写真を一つのグループにしています。
これまた旅行時に日付ではなく撮影地でグループ分けしたい時に役立つ機能です。
ちなみに、デフォルトではフォルダは[マイロケーション]だけですが、もちろん新規フォルダーを作ることも可能。
書き出し時に位置情報を削除することも可能
それから、この写真はマイロケーションエリア内ではないけれど位置情報を削除したい、という場合は、[書き出し]の際に[メタデータ]→[撮影場所情報を削除]にチェックを入れておけば、削除されます。
Macの「プレビュー」ソフトで位置情報を確認する
まずは書きだしたjpgなりpingなりを、[開く]でMacにデフォルトで入っているプレビューソフトを起動。
そして[ツール]→[インスペクタ]を開きます。コマンド+[I]でもいいですよ。
すると画像の詳細情報が出ますが、[i]のタブを見てもGPS情報を見るところがありません。きちんと位置情報は削除されています。
こちらが位置情報を削除していない方。[i]タブの中に[GPS]という項目がありますね。
一度設定したら、最初はこのように確認しておいた方が安心です。
後から写真にGPSを付加してみよう
ところで、地図を検索してその場所を見つけてから、任意の写真を選択して後からGPSを追加することも出来ます。後でGPSが付加されてなかった!という時にこれはすごく便利。
例えば上記の例ですと、まずライブラリからGPSを付加したい写真が入っているフォルダを選択します。その後、マップタブに移動し、「華厳寺」という語句で検索すると地図上にピンが立ちます。
それから下にずらりと出ている写真の中から、該当の写真を選択し、地図の真ん中に出ている黄色いピンを右クリックすると、[選択した写真にGPSを追加する]という項目がでてくるのでそれをクリック。そうすれば、簡単に写真にGPSが付加されます。
その時同時に写真のタイトルを追加、この場合ですと[鈴虫寺]としておくと、後でメタデータからの検索ができます。
こんな風に、画像を選択して任意の位置にドラッグアンドドロップをして位置情報を追加することもできます。
ちゃんと個人情報の取り扱いにも配慮されてるAdobe Lightroom 4。アップグレードするたびにどんどん良くなってってますね。
他にも新機能がいくつかあるので、それはまた追々ご紹介したいと思っています。
Lightroomで頑張って位置情報付加していくことにした!そらさんのブログを参考にするなど。 / Adobe Lightroom 4 レビュー(2)自宅や会社のエリアのGPS情報は除外する方法 – sorarium http://t.co/eVgPBMDJ