突然まりさんが、いかにも情けなさそうな声を出して「…ファイルが開けないんですけど…」と助けを求めてきた。見ると、眉がへの字になっている。あらら、と思いつつ詳しく聞いてみるとさっき保存したファイルが、いきなり開けなくなったという。そのファイルをちょっとこちらにもらって、開こうとすると確かに警告ウィンドウが出てそれをオーケーすると、ファイル自体は開くもののそこには真っ白な画面が。
あら、まぁ。
そりゃ、顔色も悪くなるね。結構長い日数かけて作ってたしねぇ、それ。
ふむふむ、では…
イラレでどうにか開こうとしてみるけれど、どうやっても同じエラーがでる。フォトショップで読み込んでみたらどうかなーとやってみても、やっぱり開かない。その警告ウィンドウを見ると不正なオペレータ”userdict”うんぬん、という言葉があったので、それで検索すると以下のページを発見。なんだ、ちゃんとadobeのサポートにのってるのね。
[216266]Illustrator(Mac):ファイルを開くとエラー「Offending operator: ‘userdict’(不正なオペレータ:’userdict’)」が表示される
まず解決方法としてA-Dまでのっていたので順番にやっていくことにする。
A. Illustrator 書類を新規書類に配置します。
1. ファイルメニューから「新規…」を選び、新規書類を作成します。
2. ファイルメニューから「配置…」を選びます。
3. 問題が発生したIllustrator 書類を選択し、配置します。
まずこれ。しかし、ファイルメニューから配置を選んでも、イラストレーターファイルが選択できない。却下。
B. 以下のような手順でテキストエディタで Illustrator ファイルを開き、ページエリア情報を変更します。
1. Illustrator ファイルのコピーを、テキストのみの形式で保存できるテキストエディタ(Microsoft Word、WordPerfect など)で開きます。
免責事項:弊社は、Illustrator ファイルをテキストエディタで編集することについてサポートを行っていません。これを行うには、Illustrator ファイルをテキストエディタで開いてテキストのみの形式(ASCII など)で保存する方法について精通していることが必要です。また、PostScript 言語について理解していることも大変重要です。編集の際は、必ず Illustrator ファイルのコピーに対して行ってください。変更したファイルがうまく実行されなかったり、不正な形式で保存された場合、その Illustrator ファイルは使用できなくなる可能性があります。ファイルに問題が生じた場合、元のファイルに使用してください。
2. 次のテキストで始まる行を探します。
%%PageOrigin:
3. 次のように、「%%PageOrigin:」の横の数字を両方とも 0(ゼロ)に変更します。
%%PageOrigin:0 0
4. ファイルをテキストのみの形式で保存します。テキストエディタを閉じて、そのファイルを Illustrator で開きます。
5. ページツールを選択し、印刷可能範囲を必要な位置に移動します。
全くこの通りにやったら、見事開けたので無事解決。まりさんは心底驚いて「なんで、なんで?!」と問い詰めてきた。(笑)なんで、と言われても…。
プリンタドライバまたは PPD が破損している場合、Illustrator ファイルに不正な情報が書き込まれてしまいます。これにより、Illustrator ファイルを開くと、エラーが表示されます。問題の発生を防ぐには、お使いの PPD およびプリンタドライバを削除して再インストールするか、プリンタの製造元から最新のドライバまたは PPD を入手するか、あるいは[セレクタ]で別のプリンタを選択します。
だそーですよ。