私がブログを書く時は、必ず「ecto」というブログエディタを使用しています。有料のツールで、$19.95というけして安くはないお値段なのですが、もうこれなしでブログを書くなんてありえない!というぐらいよくできたブログエディタでした。
Lionにアップデートするまでは!
Lionにアップデートした途端、挙動がおかしな部分が出てきて、すごく使いにくくなってしまいました。我慢して使うにも我慢の限界が…。
というわけで、多くのブロガーさんが使っていて、かなり評判がよいブログエディタ、MarsEdit – the blog editor for WordPress, Tumblr, Blogger and more. (¥4,000)を試してみることにしました。
目次
参考にしたブログ
- 【ひとりStartMac】 ブログエディタをMarsEditにしたら・・・快適すぎる! | IDEA*IDEA
- 【ひとりStartMac】 ブログエディタをMarsEditにしたら・・・快適すぎる! | IDEA*IDEA
- Macなブロガーは要チェック! MarsEditがかなり良い感じ! [Mac] [Net] [Wordpress] | No Second Life
ectoのバグ
ちなみにLionで起こったectoのおかしな挙動とはこういう感じ。
私はhtmlモードで書きながら、横にプレビューを表示させているのですが、入力画面がスクロールするとなぜかこんな風に時々なってしまうんです。「続きを読む」以前の部分だけ。一旦保存して閉じて、再び開くとちゃんと見られるのですが、また同じように…。
あと、リターンキーで改行しようとしても改行できず、なぜかOption+Returnを押さないと改行できなくなってしまいました。
不便…!
それでも使い続けようと思えば使い続けられるのですが、実はectoは開発していた人が本業が忙しくなったそうで、アップデートがほとんどされなくなり、ついには別のところに売却されたとか。その後もあまりアップデートされず、とうとうOSアップデートにはついてこれなくなってしまいました。
その点、MarsEditはLion対応。フルスクリーンモードにも対応しています。何よりなだたるブロガーさんたちがほとんどMarsEditを使っているということもありずっと気になっていたので、これを機会に一度使ってみたかったのでした。
では、MarsEditの使い方を詳しく説明していきます。
初期設定
まずはインストール。
英語なのでとっつきにくいですが、初期設定は非常に簡単です。すでにブログを持っているので、「I already have a blog」にチェックを入れて「Continue」。
ブログのログインIDとパスワードを入力します。
それだけで、今までの記事がすべて読み込まれます。記事を書こうと思ったら、左上の「New Post」ボタンを押せば、早速記事を書くことができますが、その前にちょっとだけ設定をしておきましょう。
ブログの設定
ビューワー画面では、上部メニューの「Blog」から「Edit Settings」。新規記事画面では、上部メニューの「View」を開き、「Add Custom Fields」をクリックします。
一般設定
ここの「General」(一般)の設定で、ブログの記事をどれだけ読み込むか決めることができます。デフォルトでは30になっているので、私は100にしておきました。
編集設定
次は「Editing」(編集)設定タブをクリック。
私はMarsEditでも、htmlモードで書きながら、横にプレビューモードを表示させつつ書くので、ここはデフォルトでオープンにしておきます。
また、下書き保存しておくことが多いので、Post Statusは「Draft」(下書き保存)をデフォルトにしておくことにしました。コメントとトラックバックは常に受け付けておく、にチェックを入れます。
投稿設定
次に「Posting」(投稿設定)タブをクリック。
これは、投稿前に警告ウインドウを出すかどうかです。本文が空の場合、カテゴリをセットしていない時、タイトルが空の時は警告を出すようチェックしておきました。
他にもタグが空の時や要約が空の時などいろいろ設定できるので、自分のブログにあわせてやってみてください。
ビューワー画面
さて、最初にMarsEditを起動するとこういったビューワー画面になります。これはectoともほぼ同じ。
左側にブログ一覧、右側の上半分に記事一覧、下半分に個別記事表示です。
新規記事作成画面
記事作成画面もectoとほぼ変わりませんが、複数ブログを運営している場合、この画面でもブログを選択できるのはありがたいですね。
ちなみに、赤で囲った部分「スラッグ、タグ、要約」の項目は表示させることも出来ますし、使用しないのであれば消すこともできます。
ここでチェックを外せば、新規記事画面には出ません。私は、タグもスラッグも要約も使用していないので、チェックを外しています。
予約投稿
さて、私がブログエディタに求める重要なポイントの一つは「予約投稿」ができることです。ectoではもちろん可能でした。
Post > Edit Dateを選ぶか、コマンド+Option+Lで以下のウインドウが出てきます。
ここで予約時間を決めてSet Dateで決定。Quickボタンでは
Now,Tomorrow,Yesterdayという項目が出てきます。
予約投稿する時は、新規記事画面の右下「Server Options」の「Post Status」をPublishedにして左上の「Send to Blog」ボタンを押します。
これで、ビューワーの該当記事一覧のDate項目をみると、予約時間になっていることが確認できると思います。
ただ、これだけでは、下書き状態で投稿されたのか、公開状態で投稿されたのかわかりません。
なので、ビューワー画面で、View > Columns > Post Kindにチェックを入れます。
すると、一覧画面に記事の状態が表示されるようになりました。これだとどれが下書き状態でポストされたのか、公開されているのかわかりますね。
ちなみに、MarsEditで下書き保存した場合は、ローカル保存になるので、ここに格納されています。ectoでは全部一緒くたに一覧表示されていたので、これは逆にわかりやすいかもしれません。
「続きを読む」
そしてもう一つ、私がこだわるポイントは「続きを読む」で分けられるかどうかなんですが、これも簡単に出来ました。
Post > Edit Extended Entryをクリックすると、点線が表示されます。これで、上下が分けられ、上半分が「続きを読む」まで、下半分が「続きを読む」以下になります。
点線の位置もドラッグで変更できます。
プレビュー画面
ectoでもMarsEditでも嬉しいのがこの、即座に反映されるプレビュー画面です。
ectoとはショートカットキーが多少違うので最初はとまどいましたが、慣れれば大丈夫。コマンド+Shift+PがMars Editのショートカットキーです。
でも、MarsEditの方が、ectoより反映されるのが早いので、いちいち更新する必要が全くないほどです。左側で文字を書いていくと、本当にすぐに右側に反映されます。これは嬉しい。
画像投稿
ここも心配していたところでした。ectoは、フォルダからドラッグアンドドロップで複数画像が一気に貼り付けられるのが魅力。ところが、MarsEditのレビュー記事をいくら探してもそのことが書いていません。
このブログはご存知の通り、非常に画像数が多いので、複数画像が貼り付けられなかったどうしようと思っていました。。
実際に試してみたところ、複数画像の貼付けはできません。複数のファイルをドロップアンドドロップしても、貼付けられるのは最初の1ファイルだけです。これはなんとかして欲しいですね…。
すごく残念です。
ファイルをドラッグアンドドロップすると、アップロードユーティリティが開きます。ここで「Upload With Post」を選べば、記事投稿時に画像を一緒にアップロード、「Upload Now」を選べば、その瞬間に画像がアップロードされます。
嬉しいのは、ブログの幅にあわせて設定した画像サイズより小さいサイズがアップされた場合は、自動的にそのサイズが適用されること。ectoの場合は、設定サイズのままになるので、画像が大きく表示されて粗く見えるため、その都度、画像サイズを変更する必要がありました。
それがないのは手間が省けて嬉しいです。
ちなみに、画像サイズは、
View > Add Custom Fields > General
で決められます。
「Editing」タブをクリック、Media Defaultのところで、画像サイズを設定しておけば、毎回これが適用されます。
画像はLightroomやFlickrにも対応
びっくりしたのが、Lightroomにも対応していたこと。
ectoと同様、Flickr(複数アカウントも可)にも対応してます。かゆいところに手が届きますねー。
Lightboxの設定
ectoでは、画像をアップロードする時にサムネイル+元画像(サイズが設定できる)へのリンク、が選べたのですが、Marseditではそういった項目はでてきません。
これだとLightboxへの対応ができないなーと思っていたのですが、どうやらぐぐってみると出来ることが判明。
Windows > Media Manager を開き
適当な画像をクリックすると、Styleを選べるようになるので、そこをクリックして一番下の「Edit」を選択します。
プラスボタンを押して、新しいスタイルを登録します。NameはLightboxとかわかりやすい名前でいいと思いますが、Openingのところに
<a href="#fileurl#" title="#alttext#"><img src="#fileurl#" alt="#alttext#" title="#displayname#" border="0" width="480px" border=”0″></a>
と記述します。このブログでは、画像の横サイズは480pxにしているので、widthは480pxにしています。 height=”auto”と入れるとIEでは画像がラインにようになって表示されるので入れていません。
そうすると、画像アップロード時にこのスタイルを選べば、Lightbox Pluginを入れておくことでLightboxが適用され、クリックするとオリジナル画像が表示されます。
タグの設定
他にもectoでもできたタグの設定もあり、タグは自分で増やすことができます。ただし、私はTextExpander for Mac (¥3,500)という入力支援アプリを使用しているので(MarsEditでも使えています)、特に使っていません。
今回、この記事はMarseditで書いてみましたが、本当に書きやすい!ectoにはectoの良さがありましたが、複数画像がアップロードできないことをのぞいては、かなり使いやすくていいアプリですね。これなら乗り換えしても問題なさそうなので、もう数日使ってみますがおそらく購入すると思います。
ブログを書くのに3500円近くも…と思われるかもしれませんが、毎日ブログを書いている私にとったら、できるだけ効率よくストレスなくブログが書けるのであれば、お安い買い物です。
捗ること間違い無しですよー。
MarsEdit – the blog editor for WordPress, Tumblr, Blogger and more.
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: ¥4,000
参考になりすぎです。ありがとうございます。 / “Lion環境ではectoがバグるのでMarsEditを試してみたけどこれはすごい。完全に乗り換え決定! – sorarium” http://t.co/I6VEPHs0