割ってしまった。
こなごなになって、いつの間にか血が流れたのは私の心そのもの。
間違ったことが嫌いなんだね、と先輩が苦笑して言った言葉を思い出す。
そうかもしれない。
中途半端なものも、完璧じゃないものも。
それぐらいならいっそのこと、最初からないほうがいい。
何も考えられないままに、友達に会いに行った。
こんな日は一人でいたくない。
やわらかなソファに座りながら、つまらない話をして、沈黙が流れた。
いつのまにか、勝手に涙がこぼれだしてとめることが出来ない。
突然、声も出さず静かに泣き出した私に、友達がとまどっている。
ただ涙だけがこぼれ続ける。
1分でいい、何も聞かないで抱きしめてくれればいい。
そうして「大丈夫。それでよかったんだよ。」と耳元で囁いてほしかった。
だけど、口に出せるほど弱くもなりきれず、
ただ君の手を握りしめてぼろぼろと外聞もなく泣いている。
「どうしたの」「大丈夫」「何があったの」と君が心配そうにのぞきこむ。
いろいろ、いろいろね、と私はかすれた、声にならない声でつぶやく。
諦め続けることは少しずつ死んでいくのに似ている。
どうしたのですか?
そらさんにとって、
深く傷ついた出来事なのだと、
文面から察しますが…