10月の三連休に、毎年滋賀へと帰ってきているのは、信楽陶器まつりに行くためです。最終日に行くことが多いですが、今年は三日間の開催中のうち、中日に行くことにしました。
これが今回のフライヤー。ネットでも話題になっていたものです。→中日新聞:「○○○」何が入るかな 「信楽陶器まつり」ポスターが話題:滋賀(CHUNICHI Web)
なかなかインパクトがありますね…w 記事によると○○○は「たいど」と答えた人が多かったみたいですが、私は「うつわ」かなぁーと思いました。陶器まつりですしね。いつもはそこそこ混んでいるものの大渋滞ということはないのですが、今日は大変でした!信楽ICのあたりから陶器まつりの会場である信楽駅前〜陶芸の森までずっと渋滞でのろのろ運転。3.5kmの道のりがなんと一時間!かなり時間がかかったので非常に疲れました。
私たちが行った時間帯が11時という最も混雑する時間帯だったのも悪かったかもしれません。それでもなんとか陶芸の森へ到着。最近はもっぱら作家さんが出店している「信楽セラミックアート」が開催されているこちらにばかり来ています。
春の陶器まつり(→【信楽陶器祭り 2011春】陶芸の森の作家市に行ってきました – sorarium)と比べて、出店している数が2倍〜3倍。やはり秋の陶器まつりは一味違います。
奥に見えるのが、信楽産業展示館です。中でも展示や販売をしています。
折しも、この日は快晴。半袖でちょうどいいぐらいの暑さで、多くの人で賑わっていました。
我が家の陶器まつりの巡り方
予算を決める
高鳴る胸をおさえつつ、相方と相談して今回の予算を決めます。これ、決めておかないと「あれも素敵」「これも素敵」と予算オーバーになることが目に見えているので(というか、今までに何度も…!)
予算を決めたら、その分を財布から出してポケットなり鞄の別の場所に入れておくなりします。これだと残りがいくら、というのがすぐわかるからちょうどいいんですよね。財布からだと、今どれだけ使ったかというのがわかりにくく、まぁ、ちょっと予算オーバーだけど、と自分に甘くなりがちに。結果予算を大幅に越えてしまうことが多々ありました。
器が好きだからこそ、少しずつ揃えていく楽しみもあります。
何度も巡る
それから、ようやく端っこから順番に見ていきます。最初は目星をつけるため、さらりと見て触って楽しみます。インフォメーションで全ブースのリストがもらえるので、最初にもらっていくといいでしょう。そこに、気になったブースにチェックをつけます。
見終わったら、再び逆側からさきほどチェックしたお店をまわりつつ、気になった器を他の店で気になったものを思い出しながら、再度手にとってじっくりと考えます。
今手持ちの器に似たようなものがないか、収納できるスペースはあるか、ないならどれを捨てるか、どんな料理を盛り付けたいのか。
もちろんお値段も再度確認していき、二回目でほぼ欲しいものは大体決まりますが、予算がオーバーする場合が多いのと我が家にも収納に限りがあるので、どれを諦めるかをここで葛藤に葛藤を重ね、泣く泣く諦めるものも。
で、ようやく三度目で購入、という流れに。なので、どこに行っても「何度も来ていただいて(笑)」とレジで言われることが続いて「すみません、優柔不断で…///」と赤くなる羽目にw
本当に優柔不断でごめんなさい。おかげで、欲しいものが無くなってしまうこともあるんですが、こればっかりは運だと思ってます。縁があればまた逢えるでしょう。
でもこれだけじっくり考えて選んだ器は、やっぱり家に持ち帰っても活躍するシーンが多いんです。
今回出店していた作家さんたち
さて、では今回私が立ち寄ったお店のうち、いくつかをご紹介。どれも素敵なブースです。たいていいいな!と思う器を作る作家さんのブースは、見せ方も上手なことが多いですね。あと、作家さんの器を使った料理本とかが置いてあったら、それは見せてもらった方が断然いいです。
あぁ、こんな使い方もあるんだ、こういう料理を入れると器が映えるなぁと想像がふくらみます。
↑ 八木橋昇さん
今までにも何度かこのセラミックアートマーケットには出ておられたそうですが、今回初めてしりました。黒呉須化粧の緑色はまるで吸い込まれそうなほど深い色。それと、最近、興味がある民藝の器っぽい平皿が一目見て気に入りました。
他にも深い群青色の深鉢など、非常に色使いがシックで、かつ、お料理によってはとても映えそうな色合い。アクセントとして使うと食卓がぐっと引き締まる。そんな器が多かったです。今回、この作家さんを知ることができて、とても嬉しい。
八木橋さんはとても線が細くて、本当に丁寧な口調で話される方でした。
ここでも購入可能…八木橋 昇 | 暮らすうつわ とうもん
↑ こちらは、おなじみ粉引屋さん。
ぽってりとしたフォルムの器が多く、スープ皿やカレー皿、シチューなど温かい料理にすごくあいそうな器ばかり。もちろん、器は粉引きのもの。シチュエーションや料理を選ばない、日常使いの器ですね。
このきのこちゃんが可愛くて!傘の部分は外れて、中にお砂糖とか入れても可愛いかも。
↑ 次は、陶芸の森の下に店舗がある、器のしごとさん。
茶碗蒸し用の器などを購入して持っているのですが、とにかく手触りがいい!土物の器の醍醐味ではないでしょうか。このざらりとした質感とぬくもりは。
その中でも、器のしごとさんは、土の良さを最も引き出している方なのではないかと。
このスープマグが気になったのですが、今回はお見送り。
↑ 私の最大のお目当てであり、一番のお気に入り作家さん。kobako 竹口要さんです。
我が家には竹口さんの器がいっぱい。おそろいのご飯茶碗もマグカップも楕円皿もティーポットも…!
もちろん今回も購入しましたが、さすがに人気なだけあっていつも人が途切れません。相方も竹口さんの器が大のお気に入りなのですが、竹口さんのセンスにはいつも脱帽させられます。
とても格好いいんだけれど、その中にチラリと見える愛らしさ、キュートさ、そのギャップがたまらない。いつも使いたくなるような愛着を持てる器。それは竹口さん自身をも現している気がします。格好よくて、でもチャーミングでユーモアがあって。
やっぱり大好きな作家さんです。
↑ 器 日々 山本泰三さん
こちらも今回初めて寄った作家さんです。
この真中の六寸平皿がどうしても気になって。写真ではチョコレート色っぽい感じなんですが、どちらかというと焦茶色というか、これはデザートを置くのにちょうど良さそうと思いました。
でも、これも一枚しかない、ということで、本当に迷ったんですが、諦めました。これはやっぱり二枚欲しいので。
ちょっと疲れたので途中で休憩。同じ広場に、カレーやうどんなどを販売しているスペースもあります。
このあと、別の店で食べようと思っていたので、ここはぐっと我慢して抹茶アイス(300円)を購入。
↑ 最後は、M-Craft 堂本陶工房さん
今回「あれ?」と不思議に思ったのが、堂本陶工房さんのお名前でブースが出ていなかったこと。毎年寄っていますし、いくつか器も持っているので、おかしいなとは思っていたのですが、ある店の前で、堂本さんの花びらの形の小皿を発見して、あれれ、と。
見回してみると、どれも堂本さんの器…?名前が変わったのかしら、と思いつつ、見ていたら気になるこの楕円形の器。あぁ、カレー皿にぴったり、美味しそう。
これは最後まで迷いに迷いましたが、結局購入しました。お店の人に聞いたら、今回は堂本さんに委託されて販売されてるそう。なるほど、と思ったのですが、なんか、今回色々あったみたいです…→堂本陶工房 日記 : 貴方はどっち?
ともあれ、信楽樹陶器まつりは今日まで。まだ行ったことがない人も、行ったことがある人も、ぜひ一度は訪れてみてください。
信楽陶器まつり
今回購入してきた器たちの紹介はまた今度。
こんにちは。
以前もこの陶器市の記事にコメントしたBTです。
私もsoraさんと同じく日曜日に行ってきたのですが、今回は八木橋さんの器を購入してきました。(竹口さんのは今回は無しです…)。
そしてそして、写真に撮られているチョコレートっぽい平皿、私も作家さんに聞いて一枚しかないとの事で諦めた一人です。すごいいい色でしたよね。
soraさんが購入された器もアップされるのを楽しみにしています。