甘い食べ物が苦手だ。
例えば、照り焼きチキンだったり、すぶただったり、つくねだったり、そういうものが。
どうしてわざわざ甘くするのだ?!
正直に言ってしまうと、それほどケーキが好きというわけではないのだ。
時折、食べたくなる時もあるけれど、それは「マクドナルドのあの細くて脂っこくて塩辛い、体に悪いことは一目瞭然なポテトがどうしても食べたい!」という統制のきかない欲求とは違う、ゆるやかな欲求であって、帰り際にドライブスルーに突然寄るように、帰り際にケーキショップによるようなことはまずしない。
基本的にケーキを食べること自体に、単純に心躍らせることが出来ない。
ただし、それなりに私も大人だし、他人を無闇に落胆させたくはないので、「ケーキだよ」と笑って言われると、にこりと笑って「本当?」と答えるようにはしている。
そのかわり、ケーキを見るのはとても好き。
甘やかで美しい夢、技巧の限りをつくされた美に酔うのはなんて心地よいんだろう。細い糸状にされた飴細工や、何段にも重ねられたパイ生地にうっとりとする。
デパートの地下で、美しく均等に並べられたケーキを見比べながら、ガラスのショウケース間をふらつくことが出来る、というのは大人になってから知った楽しみのうちの一つだな、と思う。
実際食べる段階になってしまうと、魔法は溶けてしまう。見ている時が一番幸福なのかもしれないな、もしかしたら。
男だけど、甘い物…大好き(笑)。
小さい頃から甘党だったけど、そのまま
大人になってしまったみたい。
自分では滅多に買わないけどね~。
酒が弱い人は人生の大きな楽しみを
味わえないと思う(その1人である)けど、
甘い物が苦手な人も人生の楽しみの
1つを失っている事になるのかなぁ…。