ここ数年、ずっと持ち歩いている鞄はどれもみな大きい。
A4サイズのクリアファイルが入るようなトートバッグだったり、ショルダーバッグだったり。
小さな鞄を持っていないわけではないのだけれど、私には持ち歩きたいものが多すぎるしひどく不安になってしまうのだ。
喫茶店や、待ち合わせの時に読む文庫本だったり、
(そうそう使うことのない)メモ帳だったり、
筆箱だったり。
コンパクトなデジタルカメラ。
お財布。
携帯電話。
眼鏡ケース。
携帯音楽プレイヤー。
それに手帳に化粧品。
クリアファイル。
必然的に大きいバッグしか「物理的」に選べない。
小さな鞄を持つのは男性と一緒のときだけと決めていた。そういうときには本も傘もチョコレートもいらないからだ。そういう外出もたのしかった。
でも、それは特別な場合、甘やかな依存外出の場合だ。私にとって依存は恐怖だったので、要るものはみんな持ってます、ええ勿論自分で持てます、大丈夫、おかまいなく、というのが普段のスタンスだった。
世の中には、小さな甘やかな鞄の似合う女と似合わない女がいる、と、思っていた。私は無論後者である、と。(「とるにたらないものもの」江國香織)
カフェで読んでいてちょっと笑ってしまった。「大丈夫、おかまいなく」(笑)
自分の荷物を男性に持たれるのは苦手。女の子が購入したらしきショッピングバッグや、彼女の鞄を持っている男の人をみかける度に私はなんとも目のやり場に困ってしまうのだ。どちらも格好が悪くて見たくない。基本的に自分のものは自分で持ちたいと思う。
重い鞄は私だって好きじゃないけど。それとこれとは別問題。
ただ、小さな鞄が似合う女の子を見るたびに、楽でいいなと思う。それと同時に男の人が少し羨ましいと思う。
財布をジーンズの後ろポケットに入れて、鍵と携帯電話だけもって出かけられる男の人。余計なものをもたない人が好きだ。ただし片方のポケットに薄い文庫本ぐらい入れてくれてもいい。その身軽さに憧れる。
あまり荷物は持ち歩きたくないと思うけど、
同じでA4サイズが入る鞄を愛用している
方かなぁ。
手ぶらで出かけると楽だけど、買い物したり
して荷物が増える事はよくあるからね。
小さい鞄の時に限って荷物増えて、
むき出しで持ち歩かないといけなかったり
するのだよね~(汗)。