4連休を満喫してました。最初の二日間は四国へ、残りの二日間は京都へ、というばたばたとした四日間でしたが、こんなにも幸福感をぎゅっと濃縮してもらっちゃって、大丈夫なの?と少し不安になるくらいふわふわと地から足が始終離れてるような、そんな休暇だったのです。
あの苦しい二ヶ月間は、これでちゃらにしてあげてもいい。
それでは、まず初日。一路四国へ。
淡路島へと渡る瞬間、「渦は?!鳴門の大渦は?」と車中で騒いでいたのですが、全然見えなくて、「それは多分時間が悪い。きっと今は見えない時間帯なのだ」という結論にみんなで落ち着いたのですが…
淡路島を走っている途中で…あれ?と何かがおかしいこと気づく。
鳴門の大渦って鳴門、だよね。今、ここ、淡路島だよね…。
鳴門って徳島県でしょ?あれ?本州から四国に渡る橋に…渦…
ってもともとないやん!!!
違うやん!そらいくら探してもないわ~渦なんて、と大ボケ。
そして誰も気づかない!気づいてても黙っている人が一人。ちょっとちょっと。
淡路島のどこかのさびれたサービスエリアで。ちょっと寂れてはいるけど眺めがいい。
そしてようやく本物の鳴門大橋を渡ったのですが結局見えませんでした。ここ橋の路肩に車を停めることが出来ないので、通り過ぎただけでした。灯台が一つ見えて、ムーミントロールが灯台に引っ越すお話があったっけ、と思い出す。わりと灯台を見ると嬉しくなったりする。なんでかな。
四国に行ったら、何はなくともお寿司を食べよう。
またここのお寿司が新鮮で美味しいんだ。ほんと。祖母が眠っているのは四国八十八カ所のうちの一つなので、お遍路さんが必ずいる。祖母の事を考えると涙が出るので、普段は深刻に考えたりしないようにしている。
光と影。生と死。
その後、せっかくだから、と展望台に上ってみた。東洋一長いエスカレーターにのって。
この日はものすごい強風というか暴風で、後で聞いたところによると瀬戸大橋は強風のため通行止めになったらしい。本当に飛ばされてしまいそうだった。ただ、天候だけは思いきりよくて、絶景。ただし、渦は見えず。(笑)
ホテルに到着。私はこういう西日がすぅっと部屋にさしこんで部屋全体は朱色に染まっている瞬間が本当に好き。それは別にこういうホテルじゃなくて、自分の部屋でも。私の部屋は西側だから、夏の夕暮れなんかはそれを見てるだけで泣きそうになる。
ついでに言うなら、一輪の薔薇も好き。豪華絢爛な薔薇の花束(出来れば血のように赤いブラックティで)もそれはそれで悪くないと思うけれど、シンプルな薔薇の一輪挿しの方にひかれる。
和室の照明はちょっと変わってて、寝ころんで天井を眺めてるのが楽しい。
ここは山の上なので、ベランダから絶景が広がる。夕陽が建物を染めて、本当に綺麗。
夕食は懐石。日本酒がこんな風に出てくるあたりが乙である。私も一口だけもらいますが、うーむ、このおいしさがわかるようになるにはまだまだか。
まずは前菜。
紫芋養老羹
帆立焼き霜
林檎ゼリー
くこの実
茅巻き独活 螢烏賊 敷き黄身芥子
絹皮腐乳和え 土筆
浅漬け白菜押し寿司 酢橘
桜花牛乳豆腐 花弁百合根 美味出し
吸い物替わり。
新じゃが トマトの摺り流し
玉子豆腐 白魚 花弁大根 人参
菜の花 ぶぶあられ
お造り。
鳴門鯛ばらこまぶし
鱸焼霜造り 青利烏賊 鮪
湯葉豆腐 長芋翁まぶし
酢橘 ちしゃの葉 桜大根
藻塩 土佐醤油 ちしゃ味噌
肉料理。
峰岡鍋。
阿波牛ロース 引き上げ湯葉
春キャベツ 新玉葱 ズッキーニ もやし 水菜
酢の物替わり。
よこわ香草揚げサラダ風
オーガニック野菜 大蒜チップ
ラディッシュ 彩りピーマン ポン酢ゼリー
セルフィーユ ペコロス
お食事。
いかなご釘煮御飯
香の物三種
鳴門細うどん
ラストに水菓子。
黒糖ムース 黒糖タピオカ
桜アイスクリーム 桜煎餅
苺 抹茶ソース
土佐文旦ゼリー
白ごまプリン 黄粉ソース 甘納豆
部屋に帰って、SPAでのんびり1時間ほど温泉につかって就寝。