活版エキスポ1の活版体験ワークショップに参加してきました

スポンサーリンク

先週、ブリーゼ・ブリーゼでやっている「クリエイティブエキスポ」を見に行ってきました。

お目当ては、以前行きたいな、と思いつつ都合がつかず行けなかった、活版EXPOです。

P2204972.jpg

ワークショップも体験できる、とのことだったのでわくわくしながら行ってきました。
P2204965.jpg

JR梅田からは歩いて5分〜10分程度の距離にあります。このクリエイティブ・エキスポでは、活版EXPOだけではなく、D+のこもらぼプロジェクトや、イラストレーター展など大阪で活躍するクリエイターの方々の作品も各階にそれぞれ置いてあり自由に見ることが出来ます。

P2204967.jpg

こちらが、活版EXPOの次に楽しみにしていたD+(ディープラス)のこもらぼプロジェクト。

クリエイティブエキスポ|メビック扇町

「こもらぼ」とは、おめでたい席を演出する「鏡開き」を中心に、日本古来からの伝統文化を受け継いできた『菰樽(こもだる)』を、よりモダンでカジュアルな贈りものとして、新しいスタイルで明日につなげていきたいという思いから始まったプロジェクトです。

昔は海上輸送で酒樽を運んでいて、その保護のために藁がまかれていたのですが、それぞれ銘柄を区別するために商標を刷ったり焼き付けたりしたそうです。それを「しるしこも」と呼びます。

今回はそのしるしこもを16人のデザイナーがそれぞれデザインしたこもだるが展示されていました。

P2204970.jpg

慶事に使用されるだけあって、明るく、そして楽しいこもだるばかり。鏡開きの時にこれが出てくると、それだけでちょっと嬉しくなるんじゃないでしょうか。

これを製作したのは岸本吉二商店さん。現在では、全国のしるしこものほとんどをこちらの会社が手がけているそう。こもらぼ-komolaboとして、実際に販売もされています。

さて、同じ2階でしたいた活版EXPOへと移動。

P2204974.jpg

まずは、ダンボール活版がすごい!銀河鉄道の夜の文章が綴られています。これ、作るの大変だったろうなぁ。

P2204976.jpg

そして、活版印刷で作られたフライヤーやショップカードなどが展示されていました。この活版カルタがすごく素敵!これでカルタとか贅沢すぎる。。欲しい!手触りが気持よすぎて、ずっと触ってたくなります。

P2204977.jpg

こちらはTwitterのお知り合い@siphon_gさんの制作物。アポロコーヒーさんのショップカード。サイフォンさんのブログにも掲載されていて一度見てみたいなーと思ってたので、実際に見れて感激。→Design for Everyday Life:アポロコーヒーワークスさんのショップカード

それから、活版で剃られたポストカードがいくつか販売されていました。

P2204978.jpg

これは見本。カードのみ購入することもできますが、活版体験ワークショップには、このいくつかのカードの中からカードを選んで、そのカードと活版印刷切符を購入すれば参加することが出来ます。

好きな活字を選んで12文字までのメッセージをカードに印刷する手金活版印刷が体験できる、ということなので、早速カードと切符を購入しました。

待ち時間は30分程度。ふと後ろを見るとガラスケースの中に何やら飾ってあります。

P2204979.jpg

ん?と思ってよくよく見たら、なんと活字!

銀河鉄道の夜を模して、活字の海、そしてアナクロ駅。一つ一つ活字の星を拾い集める工員たち。そういえば、銀河鉄道の夜の主人公、ジョヴァンニは活版所で働いていたんですよね。

P2204980.jpg

これらの活字は毎日、今でも活版印刷をしている印刷所からもらってくるそうで、毎日同じ活字があるとは限りません。

この活字の中から、気に入ったものがあれば、チェーンか皮をつけてアクセサリーにしてお売りします、とのことだったので、私は目を皿のようにして、じっくりと活字を選びます。

意外と漢字の「林」は多いんですよね。でも同じ林でもゴシックと明朝があったり、級数が違ったり。カタカナやひらがな、アルファベットも小文字や大文字があって、それぞれに味があります。使用具合によって色も違いますし。

じっくり時間をかけて、一つの活字を選んだら、アクセ用に加工してもらいました。ただし、鉛なので肌に直接つけると健康被害が出る可能性があること、また、コーティングはしているけれど汚れがつく可能性もあることだけ教えてもらいました。

さて。いよいよ順番がまわってきてワークショップです。

P2204982.jpg

ひらがな、カタカナ、アルファベット、記号、そしていくつかの漢字の中から、まず自分の好きな活字を選びます。

これが楽しい!12文字という制約の中で悩みながらじっくりと選ぶこの時間は、本当に楽しかった。

P2204985.jpg

選んだ活字は、こうして活字入れの中に入れていきます。ちなみにこの切符がさきほど購入した活字切符。

P2204994.jpg

その後、教えてもらいながら自分で活字を組みます。12文字なので簡単、すぐに出来ます。

P2204988.jpg

反転しているのでちょっと読みにくいけれど、わかるかしら?

P2204990.jpg

組み終わったら、この手金活版印刷機にセット。セットはスタッフの方がしてくれます。

P2204995.jpg

最初は試し刷り。左のハンドルをゆっくりと押し下げると、丸い部分のインクにローラーがのり、そのままセットした活字のところにローラーが移動、インクをつけて再び上に戻るのですが、同時に紙と活字が押し付けられて、印字完了。

うまくいけば、本番です。

P2204993.jpg

ばっちり出来ました!SORARIUMなう!

相方とも一緒にワークショップ体験したのですが、相方ももちろん初めてで、とても楽しんでくれたみたいで良かったです。

「しかし…これなんちゅー地道な作業…」と驚いていましたが(笑)

P2215036.jpg

これが購入した活字星。チェーンをつけてもらいました。

P2215045.jpg

活字は「ポ」。

ポイント数のポ、だ!と思って。

P2215046.jpg

これは購入して良かった。久々によいお買い物でした。

P2215031.jpg

さて、活版エキスポの会期は27日。ちょうど今日までです。まだ行けていない方は、ブリーゼ・ブリーゼに急いで足を運んでみてください。

ちなみにワークショップはもともと20日までだったようですが、Twitterで

Twitter / @活版ラボ

好評につき、延長で27日までになりましたー。 RT @fe_zon @tsuba2010 あーごめん!活版体験は昨日で終わりだったみたい><

とおっしゃってたので、最終日までやっているようですね。本当に楽しいので貴重な機会ですし、一度体験してみてください。

体験してみると、何か活版印刷で作りたくなって仕方がなくなること請け合いです。

活版EXPO 1
会期/
○展示・物販
2011.2.11 (金)- 27(日) 11:00-21:00
※物販については2月20日(日)までの13:00-21:00 ※2月21日(月)は休館日
○ワークショップ
2011.2.11(金)・12(土)・13(日)・19(土)・20(日)13:00-20:00
会場/ブリーゼブリーゼ2F パブリックスペース
 (大阪市北区梅田2-4-9)

スポンサーリンク
この記事をお届けした
sorariumの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアする